YKK AP技術館、パッシブタウンを視察してきました!
富山県の黒部市にあるYKK AP技術館とパッシブタウンを建築専攻のメンバーで視察してきました!YKKさんと言えば、生活の中で身近な存在のファスナーやサッシ!
YKK AP技術館は、鉄骨構造の工場をリノベーションしてできた建物で、建材事業のはじまりから、その歩みを見ることができます。元々は大型アルミ押出機を設置するために建てられた建材事業発祥の建屋とのこと。鉄骨のフレームを残し、ガラス貼りとなっていて、内部は洗い出しのコンクリート、展示や照明等もかっこいい空間でした。

(奥にYKK AP30ビルが見えます。外の景色が伸びていく感じがかっこいいです。)

(迫力のある鉄骨フレーム!ガセットプレートが印象的です!)
見学前はファスナーと建材事業って何の関係があったのだろうと思っていたのですが、技術館で今までの歴史をみて、試行錯誤の連続だったのだなと改めて知ることになりました。より良いものをつくるために、納得できるものをつくるために、部材をつくる機械からも自分たちの手でつくる、モノづくりへの姿勢に感動しました。
ぐるっと展示をまわって再度建物をみると、昔からそのまま残している部分もあり、ここから始まったのだなと、人が積み重ねたモノづくり歴史を感じて嬉しくなりました。

(昔の工場から残っている部分です)

(防火区画で中庭を設けたところから光が入ってきて、とても明るい!)

(皆でかっこいいと盛り上がった、コンクリートの階段!)
続いてパッシブタウンの見学です。パッシブタウンはありのままの自然を受け入れて活用するパッシブデザインをもとに創りだされた21世紀のあたらしいまちです。ランドスケープが美しくて、とても暑い日だったのですが、芝や植栽、風の抜け、地下水利用と周りよりも涼しく感じられました。駐車場の一部は地下に入っていくようになっていて、パッシブタウンの内部は歩くのが楽しい空間となっていました!

(黒い四角の部分は地下水がわいて湿った状態になっています!)
今回は3街区と5街区を視察させていただきました。
3街区は森みわさんの設計で、団地をリノベーションして外皮性能を向上させ、暖冷房負荷8割削減を期待している建物とのことです。すごい。1年を通して体感がどんな感じなのか暮らしてみたくなります。3街区のK棟ではLEED for Homesのプラチナ認証を取得しています。

(外構と建物が調和した優しい雰囲気の外観です)

(水色の壁と白が映える室内空間!)

(バルコニーを切り離し、新設で構造的に自立させて熱橋とならないようにしているとのこと)

(皆各所で興味津々!)

(サッシの水切り部分で、外張り断熱の厚みを感じます!)
続いて5街区はヘルマン・カウフマンさんの設計で、木造とRC造を組み合わせた中高層住宅になります。すべて国産木材で、87%が富山県産の木材を使用しているそうです。春から秋にかけて太陽光発電で余った電力を水素に変えて水素吸蔵合金に貯蔵し、冬のエネルギーとして活用するといった年間を通したエネルギーの自立を目指している建物です。水素で貯蔵するといったものを話では聞いたことがあったのですが、今回の視察ではじめて見ました。

(外観はガラスと木と色合いから、海外と日本が混ざったような印象でした!)

(1階部分にある水素エネルギー供給システムPower to Gas(P2G))

(先端の加工が特徴的な軽やかな印象の柱!)

(赤い壁と丸い照明が印象的な廊下です!)

(木が基調の室内で、天井はCLTとRCの合成スラブになっているそうです)

(バルコニーからランドスケープと山が見渡せます!)

(記念撮影!)
黒部の地を活かした環境と共生するまちづくりや、それを支えるモノづくりと学びが多く、とても楽しい視察でした。ありがとうございました!
木造建築専攻2年 奥村千里