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2026年02月09日(月)

専門技術者研修「エネルギー編」を開催しました

前回の「温熱環境編」に続き建築設計の実務者向けに、専門技術者研修 温熱+省エネ計算演習 第2回「エネルギー編」を開催しました。

今回の「エネルギー編」では、主に「自立循環型住宅への省エネルギー推計プログラム」を使用し演習を行いました。

まずは省エネの目標基準と考え方、法令動向についての講義を聴きます。

省エネに関する説明義務化が2021年4月に始まり、2025年4月からは省エネ基準の適合化が義務付けされております。

但し、現行の省エネ基準は最低限満たすべきラインであり、数十年使い続ける住宅の事を考えると省エネ等級7以上を最低ラインとして検討していきたいところです。

 

また、省エネを検討する際には優先順位を明確にすることが大切です。

①建築の工夫②暮らしの工夫③設備の工夫④創エネの工夫など順位を決める事で「心地よさ」と「エコ」のバランスを取ります。

次に、パソコン室で「自立循環型住宅への推計プログラム」を使用し演習を行いました。

モデル住宅(省エネ基準)で消費されるエネルギー量と諸条件(居住条件、外皮性能、住宅設備等)を変えた場合のエネルギー量を比較することで勘所を磨きます。

自立循環型住宅への推計プログラム」入力画面。レイアウトも分かりやすく初学者でも直感的に入力ができます。

 

「自立循環型住宅への推計プログラム」にて出力される結果はモデル家族のエネルギー消費量を元に算出されております。

ただし、現実の住まい手はモデル家族のような住まい方と異なることが予想されます。

そこで、消費エネルギーの実績データから住まい方が分かる「住宅消費エネルギー用途分解プログラム」を使用します。

「住宅消費エネルギー用途分解プログラム」で出力されたグラフ。

住宅概要と実績データを入力するとグラフが出力され、どの用途でエネルギーが消費されているか可視化されます。

出力されたグラフと「自立循環型住宅への推計プログラム」で算出されたデータを比較すると住まい手の特徴が分かり設計時の提案に活かすことができます。
例えば、冬の暖房エネルギーが標準より多い場合は、設計時に性能と効率が良い暖房設備を配置することができます。また、標準との差をあらかじめ知ることで、新築や改修後の住宅で掛かるエネルギー量、光熱費もある程度予測できるようになります。

 

プログラムで入力、検証を繰り返し、みっちり5時間研修を受けました。

(文責:木造建築専攻1年 古池康彰)