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2025年12月20日(土)

ソーシャルデザイン特別講義「日本人の森の思想」(前編)

<2025. 11.11> 森林環境教育専攻1年生の「ソーシャルデザイン」を実施しました。

第4回目は、元・森林文化アカデミー副学長 川尻秀樹氏の特別講義です。

川尻さん・・・「ジリさん」は植物や樹木の知識がもの凄く、著書もたくさんあり、最近では、Serge Schallの『木を知る図鑑 』(2024)日本語版監修もされています。グラフィカルで、とても素敵な本です。

そんなジリさんですが、森の見方も多彩です。人と森の関わりを示す民具、民話の採取から、木と関わる世界の伝説やお話にも造詣が深いです。

話しだしたら止まらない、経験と知識が豊富なジリさんにお願いし、「日本人の森の思想」に集約したエッセンスを、前後回あわせて6時間に凝縮いただきました。今回はその前編です。

前編は「世界と日本の比較」をテーマに、主にこんな内容をお話いただきました。

  • 樹が国旗の国? 〜 「ギルガメッシュ叙事詩」
  • ヨーロッパの森林、北アメリカの森林
  • 外国人が見た<江戸時代の日本人>
  • 京都龍安寺に記された文字

 ◯江戸時代の・・・

  • 浮世絵に見る日本の山
  • 人口増加と山の関係
  • 「諸国山川掟」、留木・留山、木材伐採
  • 里山の風景、里山の利用

・・・などなど、脱線も含め膨大な情報です。その全てが森と人との関わりでつながっているところが興味津々です。

学生も大興奮の中、次回<後編>に続きます。 

  <森林環境教育専攻 教員 小林(こばけん)>