【学術交流】鹿児島県工業技術センターを訪問しました
木造建築専攻・講師の石原です。
過日、鹿児島県工業技術センターの研究交流推進事業の一環で、同センターに訪問させていただきました(僭越ながら、同事業の講師として訪問させていただきました)。
こちらが霧島市にある鹿児島県工業技術センター。大きく近代的な建物ですが、竣工から40年近く経っているそうです。
同センター主任研究員の中原さん、吉村さんにセンターの概要や取扱っている研究の事例について紹介していただきました。
まずはロビーの展示を見学しました。
シラス(白砂)に関する研究は特に鹿児島らしいですね。
・・・もちろん焼酎の研究も。飲むことだけなら、自分も専門家だという自負はあるのですが。
木材に関する研究は、中原さんをはじめ、同センターの地域資源部の研究員が担当しています。
鹿児島県にはかつて九州でも最大規模の木材研究の試験場(木材工業試験場)があったのですが、組織の統廃合を経て今に至っている・・・そうです。
木材に関連する成果品も展示してあります。鹿児島にはCLTのJAS工場があるので、CLT関連の研究も盛んです。
こちらは、トラス筋と内装木材を一体化させた型枠デッキ材です。
展示スペースの見学後は、研究室を案内してもらいました。
現在、取り組んでいることとしては、CLTに断熱を付加してみたり・・・圧密についてもやってみたり・・・
桟木の改良に取り組んでみたり・・・
・・・と、多岐に渡る研究を行っているそうです。
木材に関する研究の話を伺うと、テンションが上がります。
続いて、木材研究棟(実験棟)に案内してもらいました。
庁舎の裏にあるので、建物正面からは見えないのですが、とても大きい研究棟です・・・。
アカデミーの開放試験室の3倍くらいの広さはあるかと思います。
保有している強度試験機はかなり高スペックです。
こちらの実大試験機(容量、曲げ:500kN、圧縮・引張:1000kN)は、試験体長さ12mまで対応してます。
壁試験機は高耐力用のものもあります(写真下段)。
木材乾燥機や椅子試験機もありました。
木材加工機も、基本的なものからNC加工機まで揃っています。しっかり整備して使っているのが伝わります。見習わないと・・・
合板サイズに対応したプレスや薬液注入用の圧力容器(現在では専ら接着剝離試験に使用しているそうですが)、スライサーなどもありました。
同センター見学と併せて、職員の方々と意見交換を行い、その後は鹿児島県内の木材事業者を訪問しました。その報告はまた別報にて。
講師 石原 亘




















