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2025年11月26日(水)

日独連携シンポジウム・林業分科会を行いました

日独連携シンポジウム2025の2日目に林業分科会を実施しました。
分科会は「針葉樹高価値材生産に向けた将来木施業」をテーマとし、ロッテンブルク林業大学のハイン教授を講師として講演と現地検討会を行いました。
講演は「将来木 造林学 -ドイツの経験-」と題して行われ、将来木施業の歴史、将来木施業を考える上で注意しなければならないことなどについて聞くことができました。


現地検討会は、美濃市内の35°程度の傾斜地で行いました。このような傾斜地はドイツにもあるようですが面積としては多くないとのことでした。ハイン先生からは、この場所で施業をする場合にはどのような点に注意するのかなど、考えるべき事について順序だてて説明していただきました。


 ドイツでは会場になった林分のような場所では将来木施業は基本的に行わないということでしたが、間伐をする場合どの木を伐るのかについて、具体的な注意点をお話しいただきながら選木していただけました。今回示していただいた選木の考え方は将来木施業でも同様の考え方をするとのことでしたので、この学びは広く応用できるのではないかと思いました。

今回の分科会は、ドイツでの考え方を知ることで、日本での施業を再度考えることのできる非常に良い機会になったと思います

林業専攻教員 大洞