自力建設「紡木人」基礎と柱の接合にDボルトを使用しました!
こんにちは。
自力建設「紡木人」では、独立柱の柱脚金物にDボルトを使用しています。なんとこのDボルト施工が完了すると小さな丸い部分しか見えてきません!今回は意匠的にすっきりとした仕上がりに納めたかったのと、引抜力に対して必要な耐力を確保する為にもこちらの金物を使用することにしました。
Dボルトは柱・胴差接合、桁・登梁接合等いろいろな箇所で使用することができるのですが、今回は基礎と柱の接合で使用しています。まず基礎の施工時、M16の両ネジボルトがくる部分にシース管を取り付けます。基礎工事段階ではシース管内部は空洞にさせておいて、建物の立ちを確認した後に無収縮モルタルをいれることで強度を発揮します。
シース管の取り付け位置が柱の芯の位置になるように、水平と垂直を確認して固定していきます。水糸を見る人、固定する人、皆で声かけあいながら調整を繰り返します!シース管の内径38mmの中に、M16の両ネジボルトに24mmのナットがついた状態で入れ込む為、両サイド7mm程度しか余裕がありません。皆でどきどきしながら慎重に作業を進めました。
続いて柱側の準備をして、建て方に備えます。まずは後から無収縮モルタルを注入できるように、基礎パッキンに欠き込みをいれます。
続いてハンマーナットが入るように柱の横方向に、M16ボルトが入るように材軸方向にそれぞれ穴をあけて、光をあてながらハンマーナットの穴の位置を確認して、ハンマーナットとM16ボルトを締めていきます。
基礎工事でつくった空洞にM16ボルトを差し込み、建て方を進めていきます。建て方については上棟のブログで紹介していますのでそちらをご覧ください!構造材の立ち上げ、野地板の取り付けまで終わったところで、建物の立ちの最終確認をします。立ちというのは建物が水平・垂直に立っているかを確認することです。水平器やメジャーを使って確認して、板で押したり、固定したり、ラッシングベルトで締めたりして調整していきます。
立ちを確認後、最後に無収縮モルタルを注入します!まずは粉と水を混ぜて無収縮モルタルをつくっていきます。
いよいよ注入です!シース管の空洞部分の体積からM16ボルト分の体積を引いた分量を計算して、基礎パッキンの隙間から入れ漏れることが無いように注入していきます。こちらの分量を入れ切り、かつ中から少し漏れ出てきたらしっかり奥まで無収縮モルタルが入ったということになります。こちらの作業を独立柱6箇所行いました。
無収縮モルタルが固まったら、押さえの板やロープを外します。すっきりした全体の仕上がりに感動!この金物を選択して良かったなと思います!来年以降の自力建設でDボルトを使用する際はぜひこちらのブログを参考にしてください笑。
以上25期のDボルト施工のまとめでした!
木造建築専攻1年 奥村 千里














