日独連携 R7ドイツ森林環境教育ツアー報告 〜その2 オランダ編〜
ヨーロッパは、日本で隣の県に移動するかのように別の国に移動することができます。
EFCFカンファレンスのために訪れたベルギーから、本命ドイツへと電車で移動する途中、
農業大国であり優れた教育システムや放課後プログラムを提供しているオランダの施設を
訪問する機会に恵まれました。
最初に訪れたのは、オーストラリアで出会ったプレイワーカーから紹介してもらった
環境教育施設&放課後施設&遊び場が合体した施設です。
ここは、元高校の理科の先生が、郊外の空き地に目をつけて、そこを環境教育や
放課後の体験施設にしたらどうかと直接市役所に交渉して誕生した施設です。
日中は学校団体向けプログラムや、自由に遊べる公園として機能していて、
放課後は学童のような放課後プログラムを展開しています。地面に穴をほって地質の
ことについて知ったり、粘土質の土を探し当てて泥団子をつくったり。。
子どもたちは遊びながら自分たちの暮らしている土地について学んでいたのが印象的でした。
また誕生会を友達と祝う子どもたちのグループにも遭遇。メタルマッチで
火をおこし小麦粉の粒を手回しの粉挽き器で粉にして棒パンを作る
プログラムをやっていました。ちなみにこのプログラムは有料ですが
子どもたちに大人気なんだそうです。
驚いたのは自由に遊べる自然そのままの空間。水場があるにもかかわらず
監視はしないんだそうです!!なぜなら、監視された遊び場では子どもは
自由に遊べないからだとか。
自己責任でリスクも含めて自由に遊ばせる強気のスタンスに感動しました。
そしてこの公園はいつでも子どもたちがアクセスできるよう、年間360日
以上オープンしてるそうです。なんともアツい思いに圧倒されました。
オランダでは、昨年のカンファレンスで知り合った方が長年運営している
シティファームも訪ねました。
ここは住宅街のど真ん中にありながら、馬、ロバ、豚、ヤギ、羊、ウサギ、
モルモット、ニワトリ、野鳥などありとあらゆる家畜が飼われています。
敷地内にある教育センターの中では、学校団体用に使う教材をいろいろ
手にとって説明してもらいました。食育、自然観察、歴史や文化、アート等
様々な切り口の教材と300近いプログラムが用意されていることを聞いて驚きました。
また、ファーム内の掃除や羊やヤギの糞掃除などボランティアさながらの活動も
一緒にさせてもらいました。アカデミーの学生たちはリアルな活動を一日たっぷり
させてもらって、さぞかし充実したことでしょう。
帰り際には、放課後の小学生や中学生がボランティアで動物の世話をしにきている場面にも遭遇。子どもたちが誇りを持って作業をしている姿がとても素敵な光景でした。
どの国に行っても、どの施設を訪れても、こうして暖かく迎え入れてくれることに
感謝しかありません。こうして、アツいハートを持ったユースファームの人々の
リアルな姿に触れた学生たちは、一体何を感じ取ってもらえたのでしょうか。
さてさて、お次はいよいよドイツ編です。お楽しみに〜。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作







