2025年10月06日(月)
野生動物管理について学ぶ:獣害対策PG
岐阜大学の教授であり岐阜県野生動物管理推進センターの所長を務める鈴木正嗣教授に講義をしていただきました。
まず初めに野生動物管理のベースは「林業」であるという導入から
近年多く報道される野生動物のニュースなどを例に情報を正しくとらえる必要性を学びました。世間で捉えられている認識がどの時間軸を捉えているのか・その背景にある社会問題は何なのか等、野生動物問題を考えるにあたり視野を広げて取り組まねばならない事は多くの気づきとなりました。
更に「狩猟」というキーワードからも、狩猟と許可捕獲についての立ち位置の違いを知ることで、趣味としての狩猟と野生動物管理としての捕獲のマインドが異なる事は履修学生にとってこれから自分がどの立場で関わるのかを深く考える時間となった事でしょう。むやみに捕獲することが対策なのではなく、地域の現状に合わせて個体の群れを如何に適格に管理していくのか。我々は地域の山主から森林の管理を任される当事者だからこそ、将来を見据えて真剣に人間と野生動物の軋轢を考えていかねばなりません。森林施業プランナーやフォレスターにとって多様な利害関係者と調整をしていく上でも必要な知見を学ぶ機会となりました。
報告:新津裕(YUTA)