自力建設「紡木人」工事始まる!(整地・地縄・丁張)
こんにちは。
地鎮祭を終えてついに工事がスタートしました。施主の杉本先生に重機を動かしてもらい、整地を行いました。スコップでは固くて掘れなかった地面が削られていき、重機の力の強さに感動しました。
今回の敷地は40cmほど高低差がある為、そこを均していくように私が外から眺めて水平の指示を出していたのですが、基礎工事の際に全然水平になっていなかったことが発覚、、!目はなかなか信用ならないことを学びました。(事前に何cmあげる等の目印をつくっておくべきだった、、)特に今回のように周りが自然に囲まれていて、水平の目印のない場所だと目で確認するのは難しいと基礎業者さんに教えていただきました。
兎にも角にも杉本先生の技術はとてもすごくて、ご協力本当にありがとうございました。
また最終調整必要になりましたら相談させてください!
そして2日後には地縄・丁張を行いました!
建物配置の基準を決めるとても大切な作業です。建物が平行四辺形や菱形にならにようにするには直角を出すことが重要になります。直角といえば、、そう「三平方の定理」です。懐かしい!下図のようにまず基準となる建物で一番重要な線をかきます。(今回は隣の林業機械棟の基礎からの追いを基準にしています)続いて直角三角形をとりながら2つのメジャーで反対側の角をとると、寸法が合っていてかつ直角な位置に杭が打てます。面白いなぁ!
杭を打ったところにビニール紐を回して「地縄」の作業の完了です。
続いて丁張です!作業のスペースも考慮して先ほどの地縄から70cm外回りに杭を設置していきます。同じ高さで音が鳴るレーザーレベルを使用して水平をとっていきます。合わせて基準線(床、砕石天端、捨てコン天端、ベース天端、GL、基礎天端、丁張天端)を書いたばか棒(桟木に基準となる線を書き使いまわせるようにしたもの)をつくります。今回丁張天端は型枠より上にくるよう、基礎天端+150mmとして杭に目印を書き写し、それに合わせて板を留付けていき丁張の完成です!
最後に水糸を張ります。地縄時と同様まずは一番重要なラインにメジャーと水平器を用いて釘を打ちます。今度はカネピタを用いて、下図のように二等辺三角形の頂点を結ぶことで直角な線をつくり、それを基準にして距離を測り釘を打ち水糸を張ります。最後にまた建物の四隅で直角三角形が成り立っているかを確認し微調整して作業完了です!
この建物の基準線の世界が完成しました!
メジャー・水平器・数学的な定理をいろいろ駆使して正しい寸法になるよう都度確認。ブログ書いた私もへとへとなので、最後まで読んでくれた方もへとへとかと思います。ありがとうございます。学びがたくさんの地縄・丁張!基礎業者さんから実践とともにたくさん教えていただきました。そして実寸で建物形状が見えてくるとなんだかわくわくと感動があります!
続いては基礎工事!お楽しみに~
木造建築専攻1年 奥村 千里