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2025年10月02日(木)

木のおべんとう箱展 2025 製作レポート②

2025年10月3日(金) 4日 (土) 5日 (日)の3日間、美濃市うだつの上がる町並みで開催されるミノマチヤマーケットと同時開催で「かたちでつつむ 木のおべんとう箱展」と題して、木工専攻の学生4人が製作した弁当箱の展示・販売いたします。 (※ミノマチヤマーケットの開催日は10月 4日 (土) 5日 (日)のみとなります。)

4人の学生が製作したお弁当箱はどんな想いで作られたのでしょうか、それぞれにレポートしてもらいました。 

 

「ながれ」

私は木工旋盤の挽物という技法を用い、ヒノキのお弁当箱を製作しました。
木工は基本的に乾燥された木材を購入し、製品を製作しますが、今回は丸太の製材から乾燥、加工、塗装までの工程を一貫して行いました。その作業をひとすじの「流れ」としてとらえ、商品名に反映しています。

ヒノキの製材

 

製作は安定的に入手できるヒノキの丸太を製材するところから始まりました。

荒削り

 

製材した板から木取りをしたあと、荒削り、乾燥を繰り返しながら形を整えていきました。
乾燥の途中ではひび割れや反りが生じ、思い通りの寸法がとれないこともあります。木は黙ってはいない。その予期せぬ変化と向き合いながら、木地を仕上げていきました。

 

塗装前には目止めという作業をします。漆をきれいに塗るための工程でとても重要な作業です。
仕上げの塗装には黒漆と白漆の2種類を用意しました。白漆は、どうしても挑戦してみたかった素材で、真っ白ではなくベージュのような柔らかな色合いが特徴です。漆は温度や湿度によって発色が大きく変わるため、作業環境には細心の注意を払いながら仕上げを行いました。

デザイン面では、使いやすさと実用性にこだわりました。身の内側は角を取り、食材が詰まりにくく洗いやすいよう工夫。さらに蓋はドーム状に仕上げることで、中身が潰れにくい形を実現しました。

ぜひ会場でお手にとって、ヒノキの木目と漆の質感が織りなす表情を楽しんでいただければと思います。

 

 森と木のクリエーター科 木工専攻2年 見世健太

 

 

 

おべんとう箱の製作過程などInstagramでも発信しています。 

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