2025年09月09日(火)
相手を知る:獣害対策PG
獣害対策を考える上で大切なことは【対象を理解する事】
野生動物の事を考える際に最初に行うべきなのは、とりあえずの対策ではなく対象の動物に対しての理解を深める事です。相手を知ることで、なぜその被害が引き起こされているのか原因を把握でき、対象に対しての的確な対応を検討することが出来ます
ニホンジカの調査研究に取り組んでいる中森さつき先生から野生動物に関する生態と基礎的な知識・調査方法について講義していただきました
野生動物管理(Wildlife Management)について取り組む上でまずは「目標」を設定する事。関係するステークスホルダーにとって全方向100%の同意は難しいため、どのポイントを目指した対策を検討することが大切なのです。また、対策を練る上での「現状」を把握する為の調査も必要です。その調査も様々なモノがあり、実際に使われる調査機器も紹介していただきました。
後半ではセンサーカメラの設置体験を行いました。センサーカメラを用いたカメラトラップの調査手法も様々な手法がありますが、今回はRESTモデルを用いました。
設置体験を行った後は、過去に補足したカメラデータの判読体験です。
今回は1800枚の写真画像のデータを13人で手分けして何が何頭映っていたのか確認作業を行いました。はっきりと映っている写真・画像では判別が難しい写真・風や何かの影響で動物が映っていない写真など、すべての画像を判読するのは非常に労力が必要です。そんな一端ではありますが調査の入口を経験する貴重な機会となりました。
中森先生ありがとうございました
過去の様子:①
報告:新津裕(YUTA)