木工専攻
卒業生の進路

諸橋 有斗

踊りの町・郡上八幡の森と人と文化をつなぐ下駄職人

morohashi

プロフィール

1988年 生まれ
株式会社 郡上割り箸 下駄事業部「郡上木履」 勤務愛知県尾張旭市出身。
森林文化アカデミーを卒業後、自然と文化に魅せられ郡上に移住。
郡上に400年間続く「郡上踊り」で使われる下駄が郡上で作られていないことを知り、
2014年、郡上の下駄文化を発信するブランド「郡上木履」を立ち上げる。

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質問1)今の仕事内容を教えてください

郡上踊りで使われる下駄の企画、制作、販売。
春~夏には郡上八幡の町中で下駄屋を営業し、秋~冬は明宝の工場で下駄の制作。
また、郡上の下駄を全国へ発信するために、展示会への出展や、全国の呉服店への営業にも時間を使っています。

 

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質問2)今の仕事のなかで「キツいな~」と思うことと、やりがい(やっててよかった~)に感じることを教えてください。

毎日、生みの苦しみを味わっています。やること全てが初めてのことなので、効率良く仕事ができず、四苦八苦しながらやっています。
郡上で店舗営業しているときが一番のやりがいです。実際にお客様を前に鼻緒をすげて、嬉しそうに下駄を履いている姿を見ると、やってて良かったと思います。
また、地域の材料で、地域で作り、地域で売るということは、協力者が必須です。仕事のなかで色んな方と繋がれるのは、とても有り難いです。

image03質問3)今の仕事を通して社会にどんな貢献をしていると感じますか?

「郡上産のヒノキの有効活用」と言いたいとこですが、下駄に使う量では、直接的な貢献をしているとは言えません。それよりも、この下駄を通じて郡上に訪れる人が増えたり、郡上の地域ブランドの発信をしていきたいです。多くのメディアに取り上げていただいている事もあり、店舗には毎日のように遠方から下駄を買いに来てくれる方がいます。

 

image04質問4)アカデミーに入ったきっかけ

「木工がしたい」と思い、木について勉強してるなかで、日本の森林が抱える問題を知りました。それなら木工を通じてできることをやっていきたいと思い、自分のテーマとぴったりだったので、アカデミーに入学することを決めました。

 

image05質問5)アカデミーで得た学び

木工の基礎、森林の基礎はもちろんですが、物を作るまでのプロセスを大事にすること。作った物の「価値」を人に伝えることを繰り返しのなかで身につける事ができたと思います。

質問6)自分の専門分野の授業以外で役に立った(あるいは履修した)科目、プロジェクト、活動

「情報発信演習」で、メディアへの発信と、消費者への発信を学びました。
「コミュニティビジネス起業論」で、事業計画の立て方や、多様な考え方を身につけました。
あとは、なによりも「森林文化アカデミー」の名前が使える事です。森林文化アカデミーの学生として、色んな場所に行き、色んな人に会う事で、協力者が見つかったり良いアイデアが貰えたりします。

質問7)アカデミー入学前の仕事や家業など、バックグラウンドが活かされていると感じたことがもしあれば。

image06民宿、古着屋など、まったく関係ない職業をしていましたが、今となっては、すべてが役に立っていると思います。民宿でのお客様への接客や人との関わり、古着屋でのアパレル的な目線(下駄に付ける鼻緒の柄など)が今の幅広い仕事の仕方に大きな影響を与えていると思います。

質問8)今の仕事をしている中での「モットー」。これからこの道を目指す若者へのメッセージ

やりたいことに真っ直ぐ向かえば協力者は必ず出てきてくれます。
地域での仕事は自分一人ではできないことばかり、だからこそ面白い。

主査からのコメント

在学中から持ち前の素直さで、林業、観光業、染物やシルクスクリーンの地場産業など、いろいろな人と知り合い、つながりを深め、地元の人たちから喜ばれる新しいブランドを立ち上げました。森林文化アカデミーらしい活躍をしてくれて、在校生たちにとても良い刺激になっています。これからも地域に必要とされる木工を、どんどん展開していってほしいです。


 連絡先

郡上木履 http://gujomokuri.main.jp

株式会社 郡上割り箸 http://gujowaribashi.com

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