2025年05月12日(月)
手工具1〜 鉋、鑿、鋸、小刀を購入する
森林文化アカデミーでは、学生たちに毎年購入してもらう道具があります。
手工具(手道具)では、鉋(カンナ)、鑿(ノミ)、鋸(ノコギリ)、小刀、丸鑿(小道具鑿)を1つずつ。
砥石はダイヤモンド砥石、中砥石、仕上砥石。
計測器具として、150mm直定規、3.5m程度の巻尺、スコヤ、ノギス。
防護具として、騒音から耳を守るイヤーマフです。
卒業後にどのような木工の仕事をしたいかによって、必要な道具は変わってきます。
森林文化アカデミーでは家具製作にとどまらず、曲物や下駄や竹細工、グリーンウッドワーク、木育など、さまざまな分野に卒業生を輩出しています。
そのため基本的な道具だけを最初に購入し、後は各自が必要に応じて買い足すことにしています。
数年前までは新潟の打刃物産地から行商の道具店が来てくれていましたが、高齢になり行商を辞められたので、インターネットで購入したり産地から直接取り寄せたり、試行錯誤していました。
昨年、家具メーカー最大手の飛騨産業が高山に新しい道具店をオープンして「匠の手道具市」というイベントを開くというので、今年は学生たちを連れて道具を購入に行きました。
会場では、鉋台職人の山本禎恒(よしつね)さんによる鉋の台打ちの実演、フックナイフを作る蜷川きよしさんによるスプーン削りのワークショップ、飛騨職人学舎・学舎長の玉田義卓さんによる玄能の柄の仕込みワークショップなども開かれて、見応えがありました。
学生が在学中にアクセスできる手道具店が増えるのは、ありがたいことです。
4月中に道具を揃え、5月から道具を使う実習が始まります。