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2017年10月19日(木)

身近な森の手入れ第一回(広葉樹林の手入れ)開催しました。

森と木のオープンカレッジ 身近な森の手入れ・入門 第一回(広葉樹二次林編)が開催されました。

この講座は、森林文化アカデミーと日本昭和村(美濃加茂市)の連携によって運営されています。

まず、昭和村公園内の施設をお借りして、森林文化アカデミーで里山の環境保全、里山資源の有効利用等について、指導・研究されている柳沢先生の講義です。

 

続いて、里山の整備に良く使われる道具の紹介です。腰ノコ、カマ、ナタ、ロープ、高枝切等、安全な使い方も同時に覚えていただきます。

今回は入門者編のため、動力機械(刈払い機、チェンソー)は使用せず、手道具での実習となります。

 

 

一般的に、広葉樹林には多種類の樹木が生えています。まずはそれらの見分け方の基礎を学びました。屋外での見分け方実習です。

同じ場所に生えていても、それぞれ個性があって用途も違います。昔の人達がそれらを巧みに使いこなしていたことには本当に驚かされます。

実習現場での説明

本来どのような樹木が育ちやすい場所なのか、土壌や気温、水分等の自然条件によってほぼ決まります。それが、長い時間の中で、利用形態の変化、資源収奪の影響もあり、結果として今の姿に変わってきたことを踏まえたうえで、さて、今後どのような林に導いてゆきたいのかを皆で相談して決めることが大切です。

 

将来望まれる林の姿が見えたら、次はその林に導くための手入れがおのずから決まってきます。

さらに、時間的にできるだけ早く目標の姿に近づけようとする手入れもあれば、自然の力に委ねながら最低限の干渉で導く方法もあるでしょう。

作業はあくまでも急がず、声掛けや正しい道具の使い方も知り、安全最優先で始めます。

 

短い時間でしたが、手道具を駆使して、林の中を明るくするため、中層の常緑樹を抜き

切りしました。

作業後には皆さん、「予想以上に明るくなったね!」と驚いておられました。また、「女性でも、これくらいならできそうです」という声も聞こえました。

次回、連続講座の二回目は竹林の手入れを学んでいただきます。

以上報告は原島でした。