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2019年09月19日(木)

野外宿泊実習で中津川市に行ってきました

9月12日から13日にかけて、エンジニア科1年生は、野外宿泊実習で中津川市の付知・加子母に行ってきました。

初日は地元のガイドさんに案内してもらい、伊勢神宮の式年遷宮で使用される御神木を育てる国有林「裏木曽古事の森」を見学しました。
まず最初に、木曽の山を治める神様を奉る護山神社を参拝しました。

護山神社での参拝風景

裏木曽古事の森では、御神木伐採跡地やヒノキとサワラの合体木を見学し、その歴史に触れました。

ヒノキとサワラの合体木を見学

 

御神木は三ツ緒伐という伝統的な手法で伐採されています。皆、実際にその切り株に触れて昔の人の森に対する畏敬の想いを感じたと思います。

三つ緒伐りの説明をガイドさんから聞いている様子

三つ緒伐りで伐倒した木の切り株

2日目は加子母の民有林での林業現場と加子母森林組合の木材市場を見学しました。民有林は、前日に見た天然林である国有林とはうってかわって人の手で管理された森林です。ここでは、現場を管理している森の樹林産株式会社の作本社長から、森林管理と現場の安全管理、会社経営などについてのお話を聞き、勉強させてもらいました。さらに、プロセッサ(高性能林業機械)による作業体験もさせてもらいました。

作本社長からお話を聞いている様子

プロセッサの運転を体験させてもらいました

見学させていただいた加子母の森林組合の木材市場では、加子母の山から出てくる材が80%を占めているそうです。ここを経由して、加子母にある13の製材所や森の合板工場に材が流通しているとのことでした。
ヒノキの枝打ち材は通常の材の4〜5倍の価値があること、長さによっても用途が異なること、ヒノキ以外にもサワラやモミ、コウヤマキといった樹種ごとの用途についても勉強させてもらいました。

木材市場を見学している様子

岐阜県重要有形民族文化財「かしも明治座」では、樹齢400年ものモミの巨木の梁が支える大迫力の空間を見学しました! 明治座は、木とともに生きる加子母の人々に愛され、今もなお建てられた明治27年のままの姿を保ち続けています。

明治座です。巨大なモミの梁に注目!

岐阜県の誇る歴史ある森林との暮らしに沢山触れた2日間でした。
この森林を大切に想い、森林と生きる人々の心を受け継いでいく人になるために、これから一層学びを深めていきたいと思います!

加子母の大杉の前で記念撮影!

報告 エンジニア科1年 松瀬