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2016年10月07日(金)

林木育種・育苗 2016 第5回

10月4日にエンジニア科1年生の実習「林木育種・育苗」で,郡上市白鳥の岐阜県白鳥林木育種事業地の見学に行ってきました。ここは3つある岐阜県の育種事業地の中で最も面積が大きく,ヒノキやスギ,アカマツ,クロマツの採種園やスギの採穂園などがあります。この育種事業地の管理をしている霞さんに案内・解説してもらいました。

161004shirotori1こは採取した球果を乾燥させておく部屋です。品種ごとにトレイを分けて管理を行っているそうです。乾燥・精選した種子は低温で貯蔵します。発芽率を調査しておき,出荷時に発芽率がちょうどよくなるように混合して出荷するとのことでした。

161004shirotori2こちらはスギの採穂園です。挿木のための挿し穂を採るための個体が26クローン植栽されています。毎年樹形維持のために選定が欠かせないそうです。

161004shirotori3こちらはマツノザイセンチュウ抵抗性のアカマツ採種園です。激害地の生存個体から選抜された10クローンからなる採種園とのことでした。

161004shirotori4こちらはハウス内で育苗されているヒノキコンテナ苗です。森林研究所の研究員の方が試験している苗について説明を受けました。

161004shirotori5スギのミニチュア採種園です。1.5 mくらいの高さで切って2 mくらいに抑えているそうです。ここには少花粉スギを中心に20クローンが植栽されているそうです。ジベレリンを噴霧して雌花の着花を促進しているそうです。

161004shirotori6最後にヒノキ採種園で球果採取体験をさせてもらいました。枝,球果,種子の順に重さがだいたい1/10ずつくらいになっていくそうです。つまり,100 gの種子を得るためには,1 kgの球果を採取する必要があり,そのためには10 kgの枝を落とす必要があるとのこと。今回は4クローンから採取させてもらいました。採取した球果は重さを測定した後で乾燥させておき,来月の授業で種子の精選や測定をします。

今回はこの授業の少し前に,林木育種に関する座学や伊佐治先生の授業で検定林の見学をした後だったので,学生の皆さんもより林木育種や育苗について実感が得られたのではないでしょうか。林木育種・育苗の授業は年末まで続きます。またの報告をお楽しみに。

報告:玉木(教員)


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