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2019年05月08日(水)

林木育種・育苗2019第2回

連休を挟んだため,実施から少し時間が空きましたが,4月26日のエンジニア科1年生の林木育種・育苗の授業で,掘りとってあった苗の植え付けと種まきを行いました。実は,この前日の午後にも時間がとってあったのですが,雨で実施できず。教室での座学で段取りを確認しました。

 

スギ1年生苗を植え付けています。看板には2017実生とありますが,2018の間違いですね。

 

植え付ける苗は,1年生のスギ・ヒノキ実生とスギ挿し木,2年生のスギ・ヒノキ実生,植残りの3年生のヒノキ実生に加え,広葉樹の実生苗も植えます。広葉樹苗は,私が山引きしてきたり,種を蒔いて準備しておいたものです。昨年はクリがメインでしたが,今年はキハダが多めです。

 

サワラの挿し穂を調整している様子。

 

ササで下穴をあけてから挿しつけていきます。表裏があるので,表を南に向けて挿しつけます。

 

左がヒノキ,右がサワラです。葉の裏側の気孔線(白いすじ)の模様で見分けられます。ヒノキはY字型,サワラはWまたはX字型ですね。

 

一部の畝があまったので,そこにサワラを挿し木しました。サワラは以前,私が山引きしてきたもので,今では4 mくらいの樹高に育っています。ただし,数が少ないので,樹木同定の授業でも使えるように,もう少し増やしたいと思っていました。この機に,たくさん生産しておけば,演習林にもサワラの林を作ることができるかも。

植え付けが終わった後,満を持して種まきです。まずは播種床をととのえます。石や大きな土の塊を取り除いた後,細粒鹿沼土を敷いてきれいな播種床をつくりました。ここに,手で,ヒノキとスギの種を蒔いていきます。肩の部分は乾燥が厳しくなるので,少し肩の部分を避けて内側にまくのがこつです。

 

種は少し乾かしておくと手につかずに蒔きやすくなります。

 

藁を左右から均等に敷いていきます。

 

均等に蒔けたら,少し鹿沼土をかぶせて,敷き藁をします。これは乾燥を避けるためにです。発芽してきたら様子を見て取り除いていきます。

 

床替えと種撒きが完了した苗畑です。キレイにできました。

 

作業完了後に記念撮影。お疲れ様でした。

 

丸二日間かけて床替えと播種が完了です。お疲れ様でした。これから水やりや草とりといった手入れが始まります。頑張っていきましょう。