活動報告
2020年04月16日(木)

木材と鋼製材のハイブリッド耐風方立(morinos建築秘話40)

南側開口部は大きなガラスの窓となっています。このガラス窓を支える方立についてお話しします。

方立(ほうだて)とは横に連続した窓の間に設けられた垂直の桟のことです。
南側は桁まで非常に高くなっているため、風圧力を受けるガラス窓を支持するために鋼製材を利用しました。
しかし、鋼製材だけでは弱軸方向に座屈の恐れがあるため、木材と鋼製材によるハイブリッド耐風方立としました。

 

 

 

◆座屈について
座屈(ざくつ)は、柱などに加える軸方向の荷重を次第に増加すると、ある荷重で急に柱の変形が変化し、柱の軸方向とは異なる方向に大きなたわみを生ずることです。
座屈は柱の長さに依存し、短い柱では座屈を起こさず、長い柱のみに座屈を生じます。
座屈現象は構造の不安定現象のひとつです。
この方立のように、ガラス窓を支持していることで鉛直荷重を受け、さらに風圧力による曲げ荷重を受ける部材は、座屈荷重と曲げ荷重の複合応力の検討が必要になります。

教授  小原 勝彦


文字の大きさを変更する
色を変更する