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2018年02月26日(月)

森林総合教育センター 木造建築ワークショップ スタート

本日からアカデミー校内に計画中の森林総合教育センターの基本構想デザインワークショップが始まりました。

この一週間で学生グループで構想をまとめ、最終日には、建築家 隈研吾氏をお招きして、最終基本構想を練り上げるという贅沢なワークショップになります。

初日の午前中は、課題説明と、与条件整理です。

企画のとりまとめをしているナバさんより、今回計画する森林総合教育センターのミッションや具体的な活動を聞き取り、具体的なイメージをつくっていきます。

その後、計画地で既存建物との関係や、実際の活動動線など、注意すべきポイントを確認しました。

午後からは、3時間ほどで、学生個々人が計画に落とし込んでいきます。

暖かい春の日差しが降り注ぐデッキで計画をしていた学生の周りには、自然と同級生がやってきて、話をしながらいろいろアイデアを集めてました。

もちろん自分の席で、集中して作業している学生もいます。

3時間という限られた時間で、どこまで考えて表現できるか、時間との戦いです。

さて、夕方に再度集まり、各人の計画案の発表です。

それぞれに違った切り口で、5人5様の計画案が出そろいました。奇抜過ぎて、ナバさんも頭を抱える場面も。。。

とはいっても、これらの計画案があることで、この考え方はいいとか、考えるべき課題も見えてきたりと、具体的なイメージが膨らみ、いよいよグループに分かれて最終プレゼンに向けて計画を練っていきます。

1人でつくるより、複数人で計画する方が、実質作業負担が減ったり、考え方が拡がる反面、意思統一や、役割分担など難しさが一気に増します。ですが、社会に出るとこのチーム作業の連続です。

まず、グループ内でしっかりとぶれないコンセプトを練り込む作業が重要です。この芯がしっかりしていれば、全員が同じ方向を向いて進むことができます。

設計ワークショップは今日から始まったばかり、どのような計画に仕上がっていくか、非常に楽しみです。

本来は、ドイツ ロッテンブルグ大の学生との協同WSの予定でしたが、残念ながら都合により来日できなくなり、日本の学生のみで始まりました。日本とドイツの知見や考え方がうまく融合して、今までにない建物になることを期待しましたが、これはまたの機会に。設計期間もまだまだ先は長いです。

准教授 辻 充孝