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2018年07月30日(月)

昆虫・魚類同定実習 2018|昆虫編

クリエータ科1年生の実習「昆虫・魚類同定実習」では,昆虫や魚類といった樹木以外の森林をはじめとした里山環境の生物の発見・採取・同定技術について学びます。

捕虫網を使った昆虫採集実習

今日は第一回目の昆虫編です。まずは教室で発見・採取方法,そして危険生物に関する講義を済ませた後,フィールドに出かけて,捕虫網を用いた採取を行ってきました。トンボやチョウを採取する場合は,網を振り回すのですが,今回はそれ以外のハムシやカメムシ,バッタなどを採取するために,スウィーピングやビーティングも行いました(端的に言うと,ヤブや枝葉をガサガサする方法です)。

大きめチョウやトンボ,それ以外にも毒ビンに入らない昆虫はその場で同定して解説します。今日はオナガアゲハやカラスアゲハ,オニヤンマ,ミヤマクワガタなどが見られました。

また,金曜の夜に仕込んであった徘徊性昆虫を対象としたベイトトラップも回収しました。

採取した昆虫を脱脂綿の上に置いて脚を広げます

採取してきた昆虫は,まず脱脂綿の上に並べて,脚を整えます。

チョウの展翅

チョウやガ,トンボは展翅板を使って展翅します。トンボは翅の扱いが簡単なので良いのですが,チョウやガは鱗粉があるため,展翅には大変気を遣います。

複数の図鑑を使い分けて昆虫を同定します

それが済んだら,図鑑を使って種名を調べていきます。昆虫の種類によって複数の図鑑を使い分けることを学びます。

携帯用実体顕微鏡ファーブルで小さな昆虫を観察

時には顕微鏡を使って同定を行います。

調べた昆虫の名前や特徴,生態をみんなで共有

最後に,調べた内容を全員で共有します。時間が限られているため,一人では数種類しか調べることができませんでしたが,みんなで手分けして作業して共有することで,今日のフィールドで見かけた昆虫の多くを知ることができました。

その場所の昆虫相は,その場所の自然と密接に関係しています。例えば,昆虫の多くはスペシャリストであるため,ある食植生昆虫がいるということは,その餌資源となる植物もそこにありそうだということを示しています。また,都市環境でも生育できる昆虫や,逆に自然度が豊かな場所でないと生育できない昆虫もいます。名前だけでなく,昆虫の生態も併せて知ることで,より深く自然を知ることができるのです。クリエータ科の1年生は,今のところは樹木の同定でいぱいいっぱいかもしれませんが,少しずつで良いので,昆虫のことも気にかけるようにすると,より世界が広がると思います。

教員:玉木