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2017年07月01日(土)

木造建築の新しいかたち(その69)木質構造に関する住育の取り組み

実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の構造性能検討ツール演習」を開催しました。この一連の研修は、エクセルにて私小原が作成したツールや、無償で提供されているソフトなどを利用して、木造建築の構造性能の検討をツールやソフトを実際に使って演習する研修となっています。

第4回は『限界耐力計算ツール』について開催しました。

まずは、限界耐力計算に関する説明を行いました。

限界耐力計算は、中地震時の損傷防止および大地震時の倒壊防止について直接検討できる構造計算法になります。限界耐力計算での難しいポイントは、一般の設計士さんは通常お持ちではない「①耐力要素の荷重-変形関係の実験データ」、実験データと実設計時の補間をするための「②構造要素の低減係数の設定」です。

次に、小原が開発した『限界耐力計算ツール』を利用して、データ処理します。慣れてくると半日程度でデータ入力からデータ処理まででき、損傷限界および倒壊限界のチェックなどをすることが可能になります。

木造の2階建て以下の住宅では通常の設計業務で限界耐力計算をしないと思いますが、壁量計算や許容応力度計算では実施していない大地震時の倒壊防止の検討を直接実施することにより、岐阜県産材を利用した建物について、より一層安全な木造建築の設計へ繋げてほしいと考えています。

准教授  小原 勝彦


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