相手を知る事が対策の第1歩!「森林獣害の基礎」
クリエーターの1年生科目である「森林獣害の基礎」が始まりました
森林獣害という言葉を聞くと、相手が「悪者」という印象を持ってしまうかもしれません
確かに林業従事者から見ると、せっかく植えた・育てた樹木に悪影響を及ぼす「悪者」かもしれません。
しかし、単純に「悪者」「害獣」だから!という言葉で片づけてしまっては、本質的な対策にはつながらない恐れがあります
そこで、本実習での最初のテーマは「相手を知る事」としました
日本の林業に関連する野生の哺乳類を数種類ピックアップして
サイズ感・地域性・食性・特徴などを知り、どんな立地を好むかを学んでいきます
農村の近くを好むのか?広葉樹林を好むのか?草地を好むのか?
生き物の特徴を知ることで、ここら辺には〇〇が居そうだな!という感覚を養うことにつながります
あいにくの降雨でフィールドに出るのが難しい為
博物館で標本を見ながらサイズ感と特徴を記録していきます※学芸員さんに許可を頂いています
実物が目の前にあるのでフィールドサインを見る目も養えます
他の動物と見比べることが出来るのも博物館の魅力です
雨も上がったところで、フィールドに出てみると
なんと
林道で実際に複数のシカと遭遇!
メスと子どもの群れはすぐに逃げてしまいましたが、その周囲を捜索してみると
やはりありました!痕跡(フィールドサイン)
食痕・足跡・獣害対策のロープなど様々なモノをみながら
美濃市内のとある山頂まで到着!
次週は同じ程度の標高でシカの密度が圧倒的に多い場所を視察に行きます
さてどんな気づきが生まれるのでしょうか・・・
報告:新津裕(ユタ)