2025年09月29日(月)
BP材(岐阜県産材)を用いた非住宅施設の視察・勉強会 (木材利用拡大委員会 非住宅木質化PJ)【岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム】
7月16日(水)に長野県阿智村のグランピング施設【mokki STARDUST GLAMPING achi village】 にBP材※1(岐阜県産材)を使用した宿泊施設が新たに建設されたため、現地での視察・勉強会を開催しました。(ぎふの木ネット協議会との共催)
また、今回視察した宿泊施設はBP材のほかに、近年新たに開発された、「ぎふ重ね梁※2」と「斜め板張り床※3」も使用されていたことから、併せて視察することができました。
※1心持ち正角材を2~5段重ねに接着した木質材料で、スパン長が3~10mまで可能であり、住宅の柱、横架材から、非住宅施設の中規模木造の柱、横架材まで利用可能な新たな木質材料 ※2BP材の代替品として開発された、正角材を湿式(接着剤)ではなく、乾式(金物(ビス、帯金物))で複数段重ね接合した木質材料 ※3構造用合板の代替品として開発された横架材に対し斜めに板材を張り付けた下地材
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勉強会は、特定非営利活動法人WOOD ACの河本(こうもと)和義(かずよし)様(一級建築士事務所 テドック 代表)と坂(さか)﨑(ざき)有(ゆう)祐(すけ)様(有建築設計舎 代表)を講師にお招きし、BP材等で建設された宿泊施設の中で、設計・構造等についてご講義いただきいただきした。
参加者から、「重ね梁の複合と板での水平構面が理解できた」、「公共物件への活用を考えていきたい」、「イメージしていたBP材の使用方法と異なり、興味深かった」などの意見がありました。
新技術や今後普及する可能性のある新しい工法、材料などの勉強会の開催要望があったことから、今後も引き続き非住宅の木質化促進に関する視察・勉強会等を開催していこうと思います。