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2025年07月18日(金)

早生樹現地検証会を開催しました(森林整備・育成委員会)【岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム】

 早生樹はその名のとおり、早く成長する樹種の総称であり、その成長の早さから、短期的な木材 利用等への可能性が注目されています。

 平成30年に当コンソーシアムは早生樹と呼ばれる樹種の中から、センダン及びコウヨウザンを試験的に植栽しました。当試験地は岐阜県森林研究所の協力もあり、毎年、植栽木の成長量調査を行ってきました。これまでの成長量調査の成果報告及び現地視察、意見交換を兼ねた検証会を開催しました。

現場検証会の様子

今回、講師として、岐阜県森林研究所 宇敷(うしき) 研究員をお招きしました。宇敷研究員には毎年、本試験地の調査をしていただいています。報告では、各樹種の成長量、生育に影響すると考えられる環境要因のほか、植栽時に施工された単木保護資材の影響についてお話いただきました。

 植栽されたセンダン及びコウヨウザンは今年で7年目を迎えますが、センダンは樹高8メートルを超えるもの、コウヨウザンでは樹高6メートルを超えるものがありました。

センダンの様子

コウヨウザンの様子

 参加者はその成長量に驚く一方で、植栽地の選定、保護資材の影響等、早生樹の植栽における課題を理解した声が多くあがり、早生樹に関する知見を深めていました。

アンケートより抜粋

・センダン、コウヨウザンの初期成長における課題等が分かった。

・コウヨウザンの成長速度、萌芽更新などの特徴を理解した一方で、適した環境や食害、倒木などの課題があることも理解しました。

 

 森林研究所ではホームページにて研究成果、手引きを公開しています。https://www.forest.rd.pref.gifu.lg.jp/

 

 今後も、当コンソーシアムでは岐阜県森林研究所とともに、調査を行っていきます。

岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム 事務局 武藤