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2021年10月20日(水)

20周年記念事業「未来の森づくり」現地見学会、開催しました

森林文化アカデミー20周年記念事業では「アカデミー教員インタビュー」「卒業生探訪YouTubeチャンネル」「森林文化特別連続講座」など様々な事業が行われていますが、10年後、20年後にも記念として残せるものをという提案がきっかけとなり、「未来の森づくり」という企画が生まれました。
これは、林業専攻が中心となり、演習林の一区画を今後10年間かけて整備し、多様な環境を維持しながら、将来も持続的に利活用可能な森林を作っていこうという企画です。

未来の森づくり見学

只木先生の記念講座の後、林業専攻の教員、学生が案内役となり、Cr科他専攻の教員、学生とともに演習林の予定地の見学会を催しました。0.85haと小規模な森林ですが、スギ人工林をメインに広葉樹林が含まれ、近くには細流や湿地もあるなど、多様な環境がセットで存在する場所になります。
未来の森づくりアプリ

学生が開発中のアプリで場所を確認

アカデミー演習林ではあるのですが「訪れるのは初めて」という方もいたり、「こんな木があるのなら使いたい」という声も聞こえたりしました。まずは現地を見て考えることは大事ですね。ただし今あるものを伐って使うだけだと、良い木はあっという間になくなってしまいます。将来どのような木や林があるといいのか、どのような使い方ができるのかを考えた上で計画を立て、施業の都度出てくる材をうまく利用していくのが理想です。伐るだけ、利用するだけではない、全学をあげて育み、関わることのできる森林にしていきたいと思っています。
シイの写真

ツブラジイの前で利用について語り合っています

すでに林業専攻では植生調査なども済ませ、森林の状態はほぼ把握していますが、この林をどのようにしていくのかについては他専攻の様々な人の意見を取り入れたいと思っています。今後有志の学生、教員の方々と話し合いを重ねながら目標林型を定め、施業計画を立てていくことになりますので、ご協力のほどよろしくお願いします。(林業専攻 津田)