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2019年11月13日(水)

2019「生き物の切り絵をつくろう!」実施しました!

今年も「秋のきのこ展」(@翔楓祭11/9, 10)に合わせて、会場内で切り絵の講座を行いました。昨年まではきのこに限定した切り絵作りでしたが、今年は縛りを緩めて生き物全般を対象とした「生き物の切り絵をつくろう!」として開催しました(紙を折りハサミで切るので、一般的には「切り絵」というより「切り紙」です)。とはいうものの、きのこはモチーフとして可愛らしく、また単純な形でも認識しやすく切りやすいため、結果としてはきのこの作品が多くなりました。

最初は簡単に二つ折りにした折り紙を使って、ドングリのできる木(ブナ科)と共生しているきのこが多いといった話をして、ドングリの中にきのこが入っているデザインを切ってもらいます。その後、さらに折り方を変えて四つ折り、六つ折り、十折りした紙を切ります。このような折り方の場合、きのことドングリ、松ぼっくりなどを並べたデザインにすると面白いものになります。

切り絵講座の写真

皆、真剣にハサミでちょきちょき

小さなお子さんもどんぐりときのこが一緒になったものを頑張って作ってくれました。またカニが5匹つながったものはお子さんに人気がありました。切り絵作りを通して生き物の体の作りを知ってもらえたらと思います。

切り絵作品

作品の一部。きのことどんぐりや松ぼっくり、カニ。

切り絵作品

きのこづくし。アレンジが加わっています。

切り絵作り風景

ドイツからの留学生ローニャさんも切り絵に挑戦してくれました。

出来上がった作品だけを見ると切るところが多いように見えますが、折った紙を切っているので実はそれほど手間はかかりません。また今回のように折ったものを切るやり方は線対称の生き物をデザインするのには向いています。ある意味絵心がなくても、体の作りをうまく表現できるのです。さらに折り方を変えることで、パターンの繰り返しが変わり、同じようなモチーフでも出来上がりの表情が違ったものになります。切っているときはみなさん真剣でしたが、切った後に紙を開く際には笑顔が溢れていました。

このような生き物を取り入れた作品づくりは、モチーフとするものをじっくり見る良い機会を提供してくれます。きのこや昆虫、魚など身近な生き物に目を向けて、これからも是非チャレンジしてください。さらにそこからその生き物そのものや彼らが暮らす自然環境にも興味を持ってもらえると嬉しく思います。(津田 格)