活動報告
2019年12月02日(月)

2019 ドイツ森林環境教育 視察報告その3 「すべての人と森をつなぐトレイル」

「すべての人と森をつなぐ」そんなコンセプトの遊歩道が4年ほど前、シュトゥットガルト近郊の森林総合教育施設、ハウス・デス・バルデス(Haus des Waldes)に開設されました。

私は何度か歩いたことがありましたが、素晴らしいコースなので学生と一緒に久しぶりに歩きました。このトレイルはいわば「ユニバーサルアクセス」を意識した森林教育トレイル。目が見えない人、車椅子の人らが森のことを知りながら森を楽しめるのです。

コースに沿って赤いロープが張られ、目が見えない方はこのロープを掴みながら歩くことができます。トレイルの途中には、木を根から枝先まで丸ごと横に寝かせたものを触りながら歩けるポイントや、箱庭のように枝や葉っぱ、木の実を使って自分でミニチュアの森を作れるポイント、のんびりと森を見ながら座れるベンチ、たくさんの丸太がぶら下がり、のれんを潜るように楽しめるポイントなど工夫を凝らした様々なアプローチの野外展示を楽しむことができます。

ポイントの看板は目の見えない方のために、点字はもちろん、実物やモデルを触れる立体オブジェもありました。車椅子の人と一緒に座れるベンチもあり、多様な利用者に向けた細やかな気遣いがあちこちにありました。

こうした野外展示トレイルもやはり日本に作っていきたいものの一つです。ただ今回気づいたのが、野外展示だけに老朽化も進み、一部メンテナンスが行き届いてない部分や「イタズラや落書き」も見受けられました。今後野外展示を作っていく際には、「木」「野外」「メンテナンス」という避けられない課題をしっかりと念頭におく必要があると改めて感じました。

なんちゃって先生 萩原ナバ裕作


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