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2020年07月20日(月)

高性能林業機械を運転する資格を取得しよう8(操作安全チェック編)

当校には、チェーンソーや重機などの運転操作、ロープ加工、ワイヤ加工のレベルをチェックするための「技能レベル評価表」があります。

どの技能も4段階のレベルに分けてあり、レベルアップすると星取表のように色付けして行きます。

この表を教室に掲示することで「技能の見える化」と共有を図ることができるので、学生達は自分の習熟度が確認でき、モチベーションのアップにもつながっています。

今回はスイングヤーダの操作の“レベル3”で「スイングヤーダの運転手は、荷掛け手からの無線指示のとおり、安全に機械操作することができること」をチェックしました。

搬器の操作は、ジョイスティックというレバーを決められた方向に傾けるだけなので、そんなに難しい操作ではありません。スイングヤーダ運転操作の学生3名にしておき、1人が運転するのを残り2人に見取り学習してもらい、運転をした者が先生役になって残りを見て行くようにすると学生達はインプットとアウトプットを行うので上達が早くなります。ここでは事故につながるような操作をしないかを見ています。

基本操作に慣れたら、教員が無線機を使って、操作の指示を出し50メートルの間で搬器を往復させ下記の操作が安全にできるかをチェックします。

① インターロックの状態にして搬器を山側に送る。

② 荷掛け地点を想定し、搬器を止めインターロックを解除してホールバックライン又はホールラインを逆転し搬器を降ろす。

③ 荷掛けの間を数秒取って、インターロック状態にしで搬器をスイングヤーダ側に戻す。

運転席で一人になると戸惑う学生も出てきますが、ここは学習のいい機会なので黙って操作させます。

 

レベル3に達した学生には、伐倒し枝払いした材(全幹材)を集材してもらいました。

平地に倒れた全幹材は、練習どおり操作すれば難なく集材できますが、複雑な地形の現地では谷や切り株に引っかかるため思いどおりに集材できません。

そこで、ワイヤを張り上げ全幹材の先端を少し浮かせたり、一度、山側へ戻し障害物を外し引き直す集材を学んで行きます。

こうしてスイングヤーダで集材された全幹材は、隣に控えているグラップルに引き渡します。

山土場でのグラップル操作は、平地の広場で練習した短い丸太とは違い、長さが20m近くあるので扱いが難しく、無理な旋回をすると材を圧し折ってしまいます。

材に負担がかからないように、そっと握り、車体の旋回に応じてグラップルヘッドも旋回し無理な力が材にかからないよう機械を操作しなければなりません。グラップルは高性能林業機械ではないので地味な作業に見えますが、学生が一番苦労するポジションだと思います。

グラップルの見た目滑らかな操作は、重機の腕の折りたたみや旋回、材の握りなどの複雑な操作を同時にしているときなのです。複雑な同時操作ができればスイングヤーダ、プロセッサにも応用できます。

「グラップルを制する者は高性能林業機械の運転を制する!」ですよね。

林業専攻教員 池戸 秀隆


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