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2017年10月07日(土)

第4回「ぎふ木育指導員養成講座」を開催しました!

 

9月30日土曜日、第4回「ぎふ木育指導員養成講座」が岐阜県美術館にて開催されました。テーマは「ぎふ文化の森と街へのつながり、木から木の家へ、おもちゃへ~伝える手法を学ぶ~」です。4部構成で行われた内容の1部は松井勅尚先生(岐阜県立森林文化アカデミー教授)の講義で「適材適所~木の持つ才能を学ぶ~」。第2部は文化の森散策(クイズラリー形式)午後からの第3部はグループワーク。第4部はグループワークを生かしたプレゼンテーションでした。

 松井先生の講義【適材適所~木と人の持つ才能を学ぶ~】では今までの講座の復習を交えながら、人に適材適所があるように木にも適材適所があることを学びました。木の家は土台、柱、梁など、それぞれが役割に適した違う木材で作られます。例えば、土台はクリ、柱はスギやヒノキ、梁はマツというように・・・。和船には水に強いコウヤマキ、器には、箪笥には・・・。といったように用途に応じて使われる木が違ってきます。木の持つ特徴を生かすためです。そのようにして、私たちの生活に無くてはならない木の物たちが生まれてくるのです。同じ杉の木を使っていても、一見同じように見える桶と樽でも、用途が違うため材の木取り方が違ってきます。水を使った後、空にする桶には柾目を、長期に水分に触れる樽には板目が使われます。木口の説明を受けた時、なるほど理にかなっていると理解しました。森林の樹から木材になり、物が作られていく、一つ一つの作業の間には必ず想いがあり、その想いが使う人へとつながっていくことを教えていただきました。この想いのつながりが希薄な今日にこそ、木育の果たす役割は大きなものとなるのではないでしょうか。

桶と樽の適材適所は?

 

【文化の森散策~私は誰でしょう?~】では、3人が1チームとなり、学生スタッフの立っている木を探して樹種を答える形で行いました。

5人の学生スタッフが5種類の樹となりヒントを出します。受講生は第1部の講義内容を参考に、樹の幹に触れ、葉っぱを観察し、実をじっくりと見て相談しあいました。学生スタッフからのヒントを有効に使いチームで力を合わせて答えに近づいていきました。文化の森の樹とふれあいながら、これは何に使われる木材になるのかも考えました。ヒントなしで分かる人もいれば、少々てこずる人もいました。澄みわたる晴天の中、講義の復習をしながら気持ちのいいひとときが過ごせたのではないでしょうか。12時になり、昼食をとるためにスタジオに戻ったはずの受講生達が誰一人として食事をしていませんでした。なんと、皆さん机のうえに図鑑や樹の本を広げ、調べたり相談しあったりしていました。受講生の向上心の高さに驚かされた瞬間でした。

クイズラリー「私は誰でしょう?」

 

午後の【グループワーク】は、受講生が持ち寄った手のひらに乗る木の物でプレゼンテーションしあいました。互いの伝える力を共有し、アドバイスしたり、アイディアを出し合ったりしました。木の物の紹介だけでなく、想いも伝え合いました。どんな樹種で作られているかを伝えることでその樹や葉っぱを意識しながら、次のプレゼンに臨むことができました。プレゼンの道具もグループで協力しながら作り上げました。樹の持つ性質を伝える手法でしたが、性質だけではなく木の持っている私たちへの影響力までプレゼンの中に盛り込まれていました。

プレゼンテーションのための道具づくり

その後、様々な手法で【プレゼンテーション】が行われました。木の物になりきり紙芝居を使って伝える手法、楽しく優しく語りかける手法、一人一人役をもらい、寸劇風に伝える手法、テレビの枠の中でインタビューを受けた人が感想を伝える動画的手法、皆さんグループ毎に特色を生かした人を引き付ける手法で伝えていただきました。

飛騨の獅子舞と栗を結び付けた語りべ名人!

 

木のホイッスルの指導者研修を提案!

 

「動画?」でプレゼンテーション!

 

 

受講生の方からは、次のような様々なご感想をいただきました。

「プレゼンにも色んな切り口があることが分かり勉強になりました。」

「協力して作り上げていく作業がとても楽しかったです。」

「人を引き付けるには面白いということも重要なポイントだと思いました。」

 

物によって、材の使い方選び方がまったく異なる意味や理由を理解できたこと。協力し合い向上しようとする受講生の姿を見せてもらえたことは私たちスタッフにとっても学びとなりました。

クリエーター科1年 長屋紀子

日本の木の文化は「適材適所」といっても過言ではありません。受講者の皆さんは、木の適材適所の視点を学びながら、自身の強み、あるいはチームの適材適所を探しまとめる作業は大変だったと思います。しかし、混沌の中から「共通価値の創造」を獲得し、とても楽しい多様なプレゼンテーションとなりました。

次回は、フィールドを郡上市に移し、「山から里、里から街へのつながり」というテーマで開催します。

「第2期ぎふ木育指導員養成講座(全8回)」講座主任:松井 勅尚

 


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