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2017年12月03日(日)

第6回「ぎふ木育指導員養成講座」が開催されました!

11月25日(土)、岐阜県図書館にて、6回「ぎふ木育指導員養成講座」が開催されました。今回は『岐阜の伝統工芸と郷土玩具~郷土のものづくり手法を学ぶ~』というテーマで講座が開催されました。

 

はじめにNPO法人岐阜県木育推進協議会の長谷川さんから伝統工芸と木育との関わりについて話していただきました。伝統工芸とは、地域の中で地域の材料から作られた道具であり、その中には長年引き継いできた技術があります。それは、生活の中で使われてきたものであり、時代に合わせて形を変えていくものだということです。そして、「ぎふ木育30年ビジョン」という長期間の取り組みは「伝える」ということが重要であり、伝統工芸も含め、自分が体験したことを伝えていくことが大切だというお話でした。

その後、安藤千寿香さんによる『かざぐるま』作りのワークショップが行われました。安藤さんは日々竹細工を作られていますが、竹細工が伝統工芸だという意識を持っていないと話されました。それは、安藤さんにとっては伝統という堅苦しいものではなく、日常だからではないでしょうか。

かざぐるま作りは竹細工で玉を作り、その周りに千代紙を張っていくというものです。机の上には色とりどりの千代紙が広がり、受講生は悩みながらも楽しそうにお気に入りの千代紙を選んでいました。竹細工の玉作りでは、安藤さんから指導されたように竹ひごを編んでいこうとするものの、なかなか思うようにいかなかったり、細かい部分が良く分からないなど、苦戦する姿も見られました。それでも、皆さん思い思いに自分のかざぐるまを完成させ、楽しい時間となりました。

 

 

お昼を挟んで二人の木工家の方からおもちゃの製作について、また、おもちゃに込めた思いなどを話していただきました。

まず一人目はアトリエきのこ代表の横井敦史さんです。横井さんは『ばらんすぼーる』という四角と球体が組み合わさった積み木や、『森の恵み』という16樹種から作られた積み木などの製作を行ってきました。横井さんは、一度完成したおもちゃでも使っていく中で気づくことがたくさんあり、そうした使った人の声を反映させ、より良い形や樹種に変えてきたそうです。

また、『森の恵み』にはブロックに樹種の名前をあえて書き入れず、それによって親子間にコミュニケーションが生まれるようにという思いで作られたそうです。

二人目は白百合工房代表の上野望さんで、『tsumibobo』が生まれたエピソードなどを語って頂きました。『tsumibobo』のモチーフとなった『さるぼぼ』には赤ちゃんの身代わりになるという意味があること、パッケージやネーミングが周りの人たちの発想から生まれたこと、材を当初ヒノキだったものから滑りにくく積みやすいスギに変えたこと、もともとは無塗装だったものから、様々な塗料を塗って試してみるなど、徐々に今の形に出来上がった経緯を軽快な語り口で話してくださいました。

お二人の話からは、おもちゃはおもちゃ作家一人が作っているのではなく、たくさんの人たちが様々な形で関わり、それによってより良いものに出来上がっていくこと、また、その関わった人たちの様々な思いが込められているということが感じられました。

 

最後に、子どもに遊んで欲しいおもちゃを受講生同士で考えるワークを行いました。このワークを行うために、自分自身の子どものころの遊び、そして、子どもに遊んで欲しいおもちゃ、おもちゃで伝えたい思いなどをシートにまとめることが事前の宿題となっていました。

まずはその内容を一人ひとりが発表していきました。面白いアイディアがたくさん出てきました。それに対して他の受講生からの質疑応答があり、それを元にもう一度おもちゃの案を練り直し、再び発表を行いました。案を練り直すための時間が短かったため、形としてまとまった案もあれば、まとまりきれていないものもありました。その一つ一つに対して、横井さん、上野さんのお二人に作り手の視点からコメントをしていただきました。お二人からは、実際に形にする難しさや形にするためのアイディア、どうすればより良くなるかというアドバイスなどを頂きました。受講生にとってはとても難しい作業だったとは思いますが、子どもにどのようなおもちゃで遊んでもらいたいか、それぞれが子どもに伝えたい思いを込めながら考えたということに、様々な学びがあったのではないかと思います。

今回のワークショップを経て、受講生同士が連絡先の交換をする姿が見られました。これまでの6回の講座を通して受講生同士の関係が徐々に深まっていることが感じられます。終了式も含め、残り2回の講座となりましたが、受講生同士がお互いに刺激し合い、充実した講座になれば良いなと思います。

クリエーター科1年 山路 今日子

 

今回は1期に引き続き『岐阜の伝統工芸と郷土玩具』をテーマとして取り上げました。地域資源を見据えた時、伝統工芸にも視野を広げるねらいがあります。また、今回と次回は「おもちゃ」を重要なテーマとして取り上げています。次回は『「木育」を伝えるおもちゃと遊び』。今回最終課題も提示され研修も佳境に入ってきました。また報告します。

「第2期ぎふ木育指導員養成講座(全8回)」講座主任:松井 勅尚


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