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2020年06月26日(金)

生授業は楽し!!

COVID-19による休業が明け、学校が再開してから早くも一ケ月が経とうとしています。2か月遅れで始まった授業もようやく軌道に乗り、この調子でいけば、各学科、学年ともに何とか日割りを消化していくことができそうです。

それにしても、生の授業は楽しいですね。教員、学生、皆があらためてそれを感じていることと思います。

 「現地現物の学び」の提供をモットーとするアカデミーの授業では、室内での座学に加え、現場での実習に多くの時間を充てています。そのため、WEB授業ではどうしても伝えきれないことが多く、私たち教員も生授業の再開を渇望していました。

そんな中、ようやく始まった、生授業、私の所属する林業分野では、屋外活動が多く、炎天下や土砂降りの中での肉体労働、急斜面の昇り降りに薮こぎ、時にはハチに刺され、ダニやヒルに喰い付かれたりと、大変な目にあうことも珍しくありません。そんな中でも学生たちは、「現地現物」を教材に熱心に授業に取り組んでくれています。

やっぱり、「現地現物の学び」、生の授業は、最高です!!

そんな授業の一端を紹介してみましょう。

〇クリエーター科1年生「測量技術」

測量は、最も確実な現地情報入手手段の一つ。現在ではデジタル機器が主流になりつつありますが、基礎技術、機器の取扱いを理解するには、ブラックボックスの無いアナログ機器が一番。この科目では、測量、作図など、常にアナログ技術とデジタル技術を対比しながら学んでいきます。

アナログ機器による山林測量(閉合トラバース測量)

 

デジタル機器による山林測量。同じ場所、同じ測点を計測し、作業性や測量誤差をアナログ機器と比較します。

 

手書きによる測量成果の図化。手書きでは、用紙サイズに合わせた縮尺の調整、図の配置、測定データーの水平距離換算など、全て自分でやらなければなりません。

 

PCによる図化。測量データーさえ入力すれば、後の作業はすべてPCがやってくれます。

このような作業の比較により、デジタル機器の便利さをあらためて実感することができます。しかし、必ずしもデジタル機器による測量結果が、アナログ機器のそれに勝るとは限りません。今回も測量誤差では、アナログ機器の方が勝りました。

それを体験し、なぜそうなった?を考えることが大切な学びとなります。

 

 エンジニア科1年生「林業の道具」

この科目では、個人で装備する様々な道具(ナタ、ノコ、下刈り鎌、ロープ等)の使い方や手入れの仕方、山仕事の作法等を実習を交えて学びます。

 〇ナタ、ノコの取扱い実習

  ナタの試し切り。握り方や刃の角度の違いでも作業性が変わります。

 

刃物を使い慣れた子もいれば、初めて手にする子もいます。まずは、安全な使い方を覚えます。

〇ロープワーク実習

三つ撚りロープの末端処理。自分の得意なところは、皆を助け、苦手なところは皆に助けられながら、実習に取り組みます。

 

実習後に提出された、三つ撚りロープのアイスプライス。一ヶ所でも差し方を間違ったら✖。反復練習あるのみ!ロープワーク技術は、後に学ぶ架線技術にもつながっていきます。

 

〇ぶり縄実習

 

ロープワークの実践として、伝統的な木登り技術「ぶり縄」の使い方を覚えます。

 

本番の作業では、ただ、登るだけはなく、そこで作業をしなければなりません。それに備え、高所作業で不可欠な安全帯の使い方も併せて学びます。

 

秋には、このぶり縄を使い枝打ち実習を行います。

 

この後も、「チェーンソー・刈払機の操作」や「森林獣害」等、現地現物の学びが続きます。 乞うご期待!!

 以上、報告は林業分野教員 伊佐治でした。


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