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2017年10月25日(水)

建築設備

クリエーター科木造建築専攻の「建築設備」の授業。

木造建築専攻ではめずらしくテキストの購入をしてもらいます。その名も「自立循環型住宅の設計ガイドライン」。建築研究所が監修し省エネ設計のバイブルにもなっているテキストです。

非常によくできたテキストですが、一般の書店では販売されておらず、6時間以上の講習を受けることを前提に購入できるテキストです。私が講師資格を持っているため、アカデミー授業の中で取り上げてじっくり時間をかけて、内容に踏み込んでいきます。

自立循環型住宅

このガイドラインは470ページもあり、計15個の要素技術が詳細に説明されています。利便性や快適性を向上させつつエネルギー消費を抑える手法が満載です。

1.自然風の利用・制御
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱の利用
5.屋根空気集熱式ソーラーシステム
6.太陽熱給湯
7.断熱外皮計画
8.日射遮蔽手法
9.暖冷房設備計画
10.換気設備計画
11.給湯設備計画
12.照明設備計画
13.高効率の家電機器の導入
14.コージェネレーションシステムの導入
15.水と生ゴミの処理と効率的利用

このテキストの重要な点は、掲載されているデータの根拠が明確で、しかもエネルギー効果が定量的に計算できるところにあります。

この設備をこう変えると、結果はどうなるのか。

1項目1コマ(90分)程度を目安に進めていますが、それぞれの項目が非常に面白く、説明し始めるとすぐ時間がたってしまいます。

どんどんテキストにメモ書きや追記しながら自分だけのテキストに仕上げていきます。

このテキストは卒業後の強い味方になってくれるでしょう。

准教授 辻充孝