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2017年11月05日(日)

一次エネルギーの直観力を磨く!(パッシブデザイン設計法 第5回)

専門技術者研修「パッシブデザイン設計法」の5回目。本日は一次エネルギーの直感力を磨く!をテーマに、朝から夕方までひたすら一次エネルギーです。パッシブデザイン10のステップもいよいよ終盤のステップ7と8です。(講義中の写真がないので、スライドで紹介します)

日本のエネルギー自給率はなんと7%。

93%を海外に依存して私たちの生活が成り立っています。食料や木材の自給率よりも深刻です。

エネルギー自給率

家庭で使っているエネルギーは岐阜市(温暖地)では給湯や暖房、家電で7割近くのエネルギーを消費しています。高山(寒冷地)では、暖房が全体の半分程度。地域ごとの多いエネルギー要素から削減を考えるのが効果的です。

エネルギー消費内訳

このエネルギー対策に対して、大手メーカーをはじめ、先進的な工務店、設計者ではZEH(ゼッチ:ゼロエネルギーハウス)が標準になってきています。つまり、居住しているときのエネルギー(光熱費)がゼロの住宅。

これを突き進めていくと、それ以外のエネルギーがより注目を集めます。居住時の次に多いのが製造時のエネルギー。これには木造が有利です。ゼロエネ化が進むと、木造が注目を集めるであろうと予測しています。

ゼロエネルギーハウス

ですが、まずはエネルギー消費を考えることをしっかりしてから次のステップへということで、一一次エネルギーのトレーニングです。

詳細に計算しないまでも当たりがつけられる直観力を磨区ために、午後からはひたすら計算です。

少しづつ仕様を変えて、どれだけエネルギー消費量が変化し、光熱費はどの程度増減するか。計算してみるといろいろ興味深い結果が出てきます。

例えば、普通のエアコンをすべて高効率エアコンにしたらどの程度省エネか?。。。

計算してみると、35坪程度の家で1年あたり1GJ程度の削減が期待できるという結果。GJ(ギガジュール)といっても何のことかわかりませんよね。わかりやすくするために光熱費に換算すると、おおよそ1年間で2800円程度の削減です。

え?、、、そんなもの?と受講者の表情。日本の省エネエアコンは進んでいて、高性能なものと普及版とでは、お掃除ユニットがついているとか、いろいろ便利になっていますが省エネ性能ではそこまで差が出ないようです。

このように、いろいろ仕様を変えて、それぞれの省エネのポイントを見ていきました。

少しは直観力が身についたかな。

 

次回は、いよいよ最終回。暮らし方による省エネにも踏み込んでいきます。

准教授 辻 充孝


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