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2025年05月26日(月)

「パーマカルチャーの現場から学ぶ」「里山キャンパス」でキウイのパーゴラ&見える!?ヒューゲルカルチャー作っちゃいました!

1年生に自主的にロープワークを教える2年生

先日のこばけんこと小林先生の投稿と多少かぶるところもありますが、森林環境教育専攻の合宿について追加情報含めて報告したいと思います。

ゴールデンウィーク明けの5月13日から16日にかけて、「パーマカルチャーの現場から学ぶ」および「里山キャンパス」にかかる3泊4日の実習合宿を森林環境教育専攻の1年生と2年生を対象に実施しました。

一緒に創ることで見えてくるものがある。

メインの活動は、学内里山キャンパスフィールドを自分たちの手で創ろう!ということで、キッチンテントの前に雨よけにも日除けにもなるキウイフルーツのパーゴラ(棚)づくりと、野外展示として使える”見える”ヒューゲルカルチャーづくり。

里山キャンパスで育った野菜は合宿中の食材に

 気になる「見えるヒューゲルカルチャー」とは、以前ご紹介したレイズドベット型のヒューゲルカルチャーを、「中の仕組みを見えるようにしたらいいんじゃない?」なんて学生の意見をもとに作り始めました。このアイデア、じつは昨年度、ドイツ&ノルウェーの環境教育ツアーでオスロのユースファームを訪問した際に、コンポストの中身が見えるようガラス張りになっていたのを思い出して生まれたようです。過去の体験がしっかりと実践に生かされていますね。こうして2年生たちは、過去に学んだことを思い出しながら1年生に教えていく(アウトプットしていく)ことで、より一層学びを深めていたようです。

見えるヒューゲルカルチャーづくり

 こうして廃材を使ってみんなでひとつのものや空間を作っていくプロセスを通して、学生たちは空間を作る技術やパーマカルチャーのコンセプトを体験的にまなんでいくだけでなく、チームビルディングや、他者理解、自己理解のよい機会にもなっていました。

完成したパーゴラ

 学びはそれだけではありません。朝の植物観察、ネイチャージャーナリング、双眼鏡の使い方、ロープワーク、焚き火の起こし方、環境教育プログラム体験、米の炊き方、テントやタープの張り方、植栽帯の作り方、やりたいことをやる体験などなど、これから夏に始まる子供向けキャンプやインタープリテーション、課題研究で必要となる技術や知識、視点が、3泊4日の生活の一コマ一コマで登場し実践的な学びへとつながっていきました。

キウイが育つのが待ち遠しい

「必要性」や「モチベーション」をきっかけに実践的に学びを進めていく「里山キャンパス」ならではの学び方です。

パーゴラには、さっそく学生や森のようちえんのお母さんたちが集い
語り合う、平和な空間になっています。素敵な光景です。
緑の中でこうした空間があるだけで人が集い、快適に過ごしていきます。
つくるだけでなく、利用者の様子を学生たちが実感できたり、反応を
ダイレクトに感じることができるのも、里山キャンパスの良いところ
なのかもしれません。

パーゴラに集う人々

 

今後もこうした活動を通して、自分たちの最も身近なマナビバとなる学内の「里山キャンパス」づくりを少しずつ進めていきたいと思います。

なんちゃってせんせい 萩原・ナバ・裕作

レイズドベット型「見える」ヒューゲルカルチャー完成