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2019年12月06日(金)

2019 ドイツ森林環境教育 視察報告その7「理想の空間 ユースファーム 」

ドイツで、「これだ!」と思わず叫んだ施設がありました。

都市郊外の森にある「ユース・ファーム(Youth Farm)」です。森に囲まれた敷地内には、馬や羊、ヤギやニワトリなどの家畜に加え、森のようちえんや、プレーパーク、そして畑やキッチン、工房や陶芸窯があります。幼児から大人まで自由に出入りできます。中高校生の若者もここで交流しています。

そこはまるで小さな村のようです。観光農場とは違い、子どもたちの暮らしの中に家畜がいました。近隣の学校が授業として利用することもあります。

放課後には小学生がやってきて、馬小屋掃除をする姿や、上級生が下級生に乗馬を教える姿など、異年齢交流は自然と生まれます。懸命に木工をする子や、廃材で家を作る子、調理場でお菓子を作る子もいます。

子どもたちを取り巻く様々な問題を、森の空間を活用して解決してくれる理想的な場所でした。みなさんも想像してみてください。ちょっと考えただけでも、次のようなメリットがあることに気づくはずです。

  • 情操教育
  • 任されることでの自信や、コミュニケーション力が育まれる
  • アニマル・セラピー
  • 異年齢交流
  • つながりを知る
  • 暮らしの知恵や技術の継承
  • 青少年の居場所づくり
  • 生きる力を育む
  • 免疫力のアップ(アレルギー・喘息・アトピーなど)
  • コミュニティの創生
  • 森林空間活用(現代社会の課題を森の空間で解決する良いモデル)
  • etc…

しかもこの空間は、行政予算が7割、残りは子ども時代にここで育った大人たちの寄付によって支えられているそうです。改めてドイツの「人づくり」の素晴らしさとそこから生まれる社会意識の高さを実感しました。

そんなドイツに一歩でも近づこうと「すべての人と森をつなぐ」をモットーに日本初の森林総合教育センター 「morinos(モリノス)」が2020年にアカデミーに誕生します。この新たな空間も、みなさんと一緒にユース・ファームのような暖かい空間にしていけたらと思っています。

なんちゃてせんせい 萩原ナバ裕作


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