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2020年11月16日(月)

アカデミー教員から学ぶ 「木工・建築文化論」

11月11日(水)に連携協定を結ぶ清水建設株式会社の社員の方々に森林文化アカデミーの教員が講師となり、授業を行いました。

午前中は、森林環境教育専攻の嵯峨先生による「都市と地域の関係性」の講義とディスカッションを行いました。

ディスカッション

講義の中では、①農山漁村地域への移住に対する考え方が増えていること、②特定の地域に継続的に多様な形で関わる者=「関係人口」論が登場したこと、③地域おこし協力隊員がここ10年間で急増し、森林文化アカデミー卒業生にも起業ステップとして地域おこし協力隊に就業する例が増えていることが紹介されました。

また、嵯峨先生が都市部の20~30代の田舎志向の若者を対象に揖斐川町の古民家を利用して「ローカルに生きる、ソーシャルに働く」プログラムを実施し、新しい生き方・働き方を探りながら自らの生業をプランニングする「里山インキュベーター起業支援プログラム」の実例も紹介されました。

続いて、ディスカッションを行うため、参加者には中央に「都市と地方の関係性」と書かれた9マスのシートが配られ、残りの8マスに「都市と地方の関係性」に関連するキーワードを出してもらいました。

8つのキーワード

参加者から出された「都市と地域の関係性」に関連する8つのキーワード

自由連想するワード

8つのキーワードから更に自由に連想するワード

さらにこの8つの関連キーワードから自由に連想するワードを出してもらい、個々のワードについて講師と参加者で様々な意見交換が行われました。

ワードの中には、森林保全税の企業課税(企業版森林税)や1次産業の週末副業、地方の課題解決を企業がマッチングなど、企業人としての意見が見られ、今後の都市と地域との問題を解決する取組みの参考になったと思われます。

 

午後からは、木工専攻の渡辺先生による「生木の木工グリーウッドワーク」の講義と体験実習を行いました。

講義の中では、森林文化アカデミーで2年に1度実施している「グリーンウッドワーク指導者養成講座」について、①グリーンウッドワークの基本、②森を見る・材料を選ぶ、③スプーンを作る、④器を作る、⑤刃物を研ぐ、⑥椅子を作るの6つの科目を学び、指導できる人材を増やしていること。また、外国におけるグリーンウッドワークの広がりは、スウェーデン、アメリカ、イギリスでの「スプーンフェス」等のイベントから始まったこと。日本におけるグリーンウッドワークの広がりは、2017年に森林文化アカデミーで「さじフェス」を開催したり、森林文化アカデミーのグリーンウッドワーク指導者養成講座を受講した指導者が全国各地でグリーンウッドワークの普及に貢献していることが紹介されました。

グリーンウッドワークの講義

続いて、天候の良いウッドデッキに場所を移して、グリーンウッドワークの体験実習を行いました。今回は、参加者に木の丸太から箸を製作してもらいました。

まず、材料のクリの丸太を斧で割って、薪状の木片を作ることから始めました。

渡辺先生から、斧の使い方や丸太に対する斧の向き等の指導を受け、クリの丸太を実際に割ってみると意外に簡単に割れることを学びました。

斧で丸太割り

次に薪状の木片を斧で斫って長方形にしますが、斧の持ち方や材料との角度で最初は中々うまく斫れず苦労していましたが、時間が経つと綺麗な長方形の木片が出来上がりました。

斧で木片をはつる

左利き専用の斧で木片を斫る長方形にする参加者

続いて、森林文化アカデミーで開発した組み立て式のけずり馬に長方形の木片を挟み、ドローナイフを用いて、箸の材料を削り出しました。

けずり馬にて削る

その後、箸の材料をナイフを用いて、自分にあった箸に仕上げていきました。

ナイフで削る

ナイフを膝に当てて膝の動きで木を削る方法をレクチャーされて実演

 

集合写真(箸作成)

参加者は、夕方の寒さにも負けず、箸を作りあげ、満足の表情で写真に納まりました。

皆様、ご苦労様でした。

事務局 井戸


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