前野 健
准教授
専門分野 | 木工、木育、木製玩具の企画・開発 |
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最終学歴 | 豊田工業高等専門学校建築学科 |
研究テーマ | 良質な木製玩具とは 多様な木育の実践 子どものためのナイフワーク |
経歴
(経歴のエピソードを20周年記念インタビュー記事で公開しています!)
1981年
埼玉県川越市生まれ。
2001年
豊田高専建築学科在学時にインテリアデザインに興味を持ち、木製家具の制作技術を習得するため、高山市にある森林たくみ塾に入塾。伝統的な木工技術を習得する。
2003年
たくみ塾卒業後、実家のある愛知県に帰省。たくみ塾時代にかかわりを持った野外教育の実践を続けたいと考え、余暇時間に地元の野外活動団体にボランティアスタッフとして参加。
以後2006年まで幼児~中学生までを対象としたプログラムの企画、運営に関わる。
2007年
個人工房「木のモノ作り工房Joy Life Works」を開業。注文家具の制作、木製クラフト作りに従事する。また、野外活動の経験を生かして少年自然の家向けの工作キットを開発、販売を行う。
2009年
社名を「JLW社」に変更すると同時に、主製品を「木製玩具」と「工作キット」の2本柱にする。遊びや工作といった「良質の体験」をテーマにしたモノ作り、製品開発に取り組む。
また、クラフトフェア等への出展の傍ら、工作体験のワークショップを多数開催。
2010年
自社製品の玩具「コロコロシーソー」がグッド・トイに選定される。
2013年
自社製品の玩具「だるまさんがころんだ」がグッド・トイに選定される。
2014年〜
森林文化アカデミー非常勤講師「玩具の塗装」を担当。
2015年〜
ぎふの木のおもちゃ研究会に参加。岐阜県産材(杉、ヒノキ)を使った木のおもちゃ作りに取り組む。
2016年〜
徳島県那賀町、山口県長門市、熊本県津奈木町などの自治体が行った地域材を使った誕生祝品贈呈事業『ウッド・スタート』に玩具デザイナーとして参加。
2017年
森林文化アカデミー講師に就任。
2021年
学生と一緒に、保育園での子どものナイフワークの研究、普及活動を始める。
2022年
身近にナイフクラフトを体験できる場を作るために、おとなと子どもの里山ナイフ教室を定期的に開催する。
2025年
中部学院大学 短期大学部幼児教育学科で非常勤講師。木育と木工の授業を担当。
専門分野に対する思い
私が取り組んできた木のおもちゃ作りは、多世代が木に触れ、森に思いを至らせるきっかけとなるプロダクトです。この特性から、近年広がりを見せている『木育』の分野で製品開発やワークショップなど、社会的なニーズは年々広がりを見せています。
私や学生が取り組む木育の活動で消費したり、活用される山の木は微々たるものです。一方で私達の活動は人や社会に向けてのアウトプット(教育)としての価値があると考えています。森や木を通じて得られる豊かな体験や学び。また、人や社会、自然を大切に思う心を育てる活動として、木育の活動は今後ますます求められることが増えていくと思われます。
岐阜県は「ぎふ木育」を掲げ、県がバックアップ※をしながら、多様で実験的な木育の実践が始まっています。いまの社会で求められている木育について考えながら、アカデミーの卒業生達とも連携して、森や社会を良くしていくような木育の普及に取り組んでいます。
(※)
私や学生の関わる木育の活動では、地域の保育園や県の美術館や博物館、公園などとも連携しながら、研究的なプログラム開発を行ったり、実践を行っています。アカデミーや行政がハブ的な役割をして、現場とプレーヤーを繋げているのが岐阜県の木育の1つの特徴です。
受賞歴
・2010年 自社製品「コロコロシーソー」 日本グッド・トイ委員会選定 グッド・トイ認定
・2013年 自社製品「だるまさんがころんだ」 日本グッド・トイ委員会選定 グッド・トイ認定
肩書
日本グッド・トイ委員会認定おもちゃコンサルタント
グッド・トイ選考委員
ウッドスタート公認デザイナー
中部学院大学非常勤講師
趣味
岐阜のサッカークラブFC岐阜を応援しています。
実はJリーグ加盟クラブというのはクラブ差はありますが、本気で地域密着、地域活性に貢献する活動に取り組んでいます。サッカーの勝敗だけでなく、スポーツを通して地域をよくしていこう!という姿勢に自分の活動分野も重ねて応援しています。興味の広がりから代表戦なども見るようになりましたが、1番はやはり地元クラブのリーグ戦です。