7 地域連携
「地域連携」多様なプロジェクトで現場を学ぶ
森林文化アカデミーの学びの特徴である「現地現物主義」。これは、実際に課題の起きている現場(現地)に足を運び、そこで起きている事象(現物)を見て、その場に身を置いて体験しながら学ぶということです。この現地現物主義を実践するために、アカデミーでは学校の枠を飛び出して、様々な自治体や企業、県内施設とも連携した学びの場を作っています。
これらの連携先との関わりにより、現場視察、インターンシップ、製品開発、ワークショップの実践など、学生達は様々な学びの機会が得られます。これらの地域連携のネットワークを活かすことで、学生達は自分達の将来の進路に必要な学びを体験的に習得するができます。
学生が木工の技術を活かす進路を選ぶにあたっては、地域にどのような産業があるのかを知ることも大切です。木工専攻の授業である、「木工事例調査」では、県内外の木工産業や木材生産地を訪問して業界の現状を学びます。この授業にあたっては、学生達の関心分野に合わせ、自治体に協力して頂いて見学先をコーディネートしてもらうこともあります。また、様々な企業や工房で、学生をインターンシップに受け入れて頂くことも可能になっています。近年では、卒業生が経営する工房に現役の学生がインターンシップに受け入れてもらうようなケースも増えており、ますます学外での学びの機会は増えています。
将来の仕事にプロダクト製作やデザインを希望する学生の場合、教員とプロジェクトチームを作り、実際の企業や事業体と連携したり、自治体からの依頼を受けて製品開発を行うこともあります。新しい建材を使った製品開発や、地域の施設で使う特注品の木のおもちゃや家具を考案するなど、学生の関心分野に合わせたプロダクト開発の現場を、連携という形で提供してもらっています。

美濃加茂市連携、アベマキおもちゃプロジェクト
木育プログラムを考案し、ワークショップの実践を希望する学生は、ぎふ木遊館やmorinos、地域の保育園や公園を現場に、卒業後を想定した実践を行うことができます。学生達は学外の現場で、たくさんの方からのアドバイスを受けながら実践を重ねることで、独自のプログラムを、より高いレベルに作り上げていきます。また、過去の学生には、森のフィールドガイドを県博物館の学芸員さんに学んだり、自ら行う展示企画に先立ち、県の美術館学芸員さんに、展示のためのレクチャーを受けたこともあります。このような多様な講師に学ぶ機会も、県立学校ならではのネットワークを活かした学びと言えます。
もの作りや木育の技術を、どのように活かしていくのか?どのような場で活かしていくのか?連携先とのプロジェクトを通じて、実践する力をを身に付けます。
過去に木工専攻が関わった連携先
- 高山市
- 中津川市
- 飛騨市
- 美濃加茂市
- 加子母森林組合
- 可茂森林組合
- ぎふ清流里山公園
- みのかも健康の森
- 岐阜県百年公園
- 岐阜県博物館
- 岐阜県美術館
- 岐阜県現代陶芸美術館
- ぎふ木遊館
- morinos(森林総合教育センター)
- なかつがわ森の木遊館
- NPO法人グリーンウッドワーク協会
- 一般社団法人グリーンウッドワーク・ラボ
- 美濃保育園
- 下牧こども園
- 牧谷保育園
- 山県市立みやま保育園
- 板倉ファクトリー
- ナイス株式会社
- 飛騨産業
- 森林たくみ塾
他多数
過去の連携プロジェクト
プロダクト開発
ワークショップ連携
イベント連携
- ミノマチヤマーケット(美濃市)
- 森のクリスマスマーケット(岐阜市、アクティブG)
他多数