エンジニア科2年の学び林産業コース

1 木材利用

特色1 木材を理解し、木材利用を考える

木材には様々な性質があります。すなわち太陽エネルギーを利用した「森林」「再生可能資源」の生物資源的な性質、「木材生産」「山村経済」の社会的な性質、「建築材料」「生活用具の材料」「楽器材料」の物質的な性質、「木のある雰囲気」の感性的な性質などです。この多面性が他材料にない面白さであり、可能性であり、強みと言えるでしょう。

木材利用なしに林業はあり得ません。木材の性質を理解し、木材の面白さや強みを活かした木材流通、木材加工などを学びます。

 

製材技術を体験

学内の製材機を使って丸太を四角い材や板材に製材します。
日本で唯一、学校で製材機を所有しています。
演習林で伐採した木を製材し、実習(自力建設等)で使用します。

木材強度を実測

木材の曲げ強さ(ヤング係数)を計測するために、2点間に重りを載せ、たわみを計測します。
手で持てる簡単な実験から、巨大な重りを載せる実験まで様々です。
打撃音によるヤング係数の計測も行います。

木材乾燥を管理

材を天然乾燥させ表面割れなどの状態を定期的に記録します。

人工乾燥機を用いた人工乾燥も行います。

高温蒸気(灯油ボイラー)熱源+減圧(真空ポンプ)による乾燥促進のハイブリッド機になります。
一般的な人工乾燥機は減圧機構はありませんのでいろいろな試験ができます。

木材加工を実践

四面モルダーや自動一面かんな盤などの木材加工設備を用いて、製材した材の表面を整えます。
経年変化でグレーに変色した材でも、一皮削ればきれいな材面が現れてきます。
直角や直線にきちんと加工(木取り)することで建築などで使用できるようになる重要な作業です。

コールドプレスを使って、板材を接着しパネル(ACパネル)にします。
このパネルは幅450mm、長さ2000mm程度で、通常の合板(910mm✕1820mm)よりコンパクトで、持ち運びやすく施工しやすいです。
幅が狭い分構造的に少し不利ですが、釘やビスを多めに打ったり、力の流れを均質化する設計で十分活用できます。
主に自力建設の屋根や壁に使用しています。

工場視察で体験

林産業の入り口である原木市場から製品流通、木材加工製造現場の視察から生の声を聴きます。

役物(やくもの)や希少材を扱っている原木市場から並材(一般的な材)を扱っている市場までこだわりも様々です。

プレカット工場の現場から大工・工務店向けの製品市場まで加工された材の流通はいろいろあります。

大規模な製材工場や合板工場、家具工場(圧縮木材)など木材活用の形態は多様化しています。