プロフィール
23期生。高校卒業後、一般企業で約20年間、人事労務を中心とした
事務職として勤務。40歳を前に会社を退職し、森林文化アカデミーの
森林環境教育専攻へ入学。
卒業後の2025年6月、卒業生の仲間と一般社団法人MICを設立。現在は、
自然体験キャンプや保育園・学校での活動、企業や学校でのチームビル
ディング研修などに携わっている。
質問1)今の仕事内容を教えてください
一般社団法人MICで、子ども向けの自然体験キャンプや、保育園・学校での
自然体験活動、企業や学校でのチームビルディング研修などをしています。
MICは、もともと森林文化アカデミーの先輩たちが立ち上げた
「みのインタープリタークラブ」という任意団体です。
ナバさん(萩原教授)は以前から、卒業生が活躍できる場としてMICを法人化
したいと話していました。私も何度か「法人化しない?」と声をかけてもらい
ましたが、「いやいや、一人では絶対無理!」と断っていました。
でも、やってみたい気持ちはどこかにあって。
卒業するときにナバゼミの卒業生が集まって「一人じゃ無理だけど、仲間と
一緒ならやってみようか」となり、2025年6月27日に一般社団法人MICを
設立しました。ちなみに6月27日はナバさんのお誕生日!
仕事の内容はいろいろなので、「何をしている人?」と聞かれると今でも
少し困りますが、最近は「体験学習ファシリテーター」という言葉が
一番近いのかなと思っています。

質問2)今の仕事で「やっててよかった」と感じることを教えてください
人が何かに夢中になっている姿を見るのが好きです。
子どもが森の中で何かを見つけて、もう周りの声なんて聞こえてないん
じゃないかってくらい夢中になっていたり、大人がいつの間にか本気に
なって課題に取り組んでいたり。
そういう姿を見ると、「いいなぁ」って思います。それと、誰かと誰かが
つながっていく瞬間にも、すごく惹かれます。最初はそんなに話して
いなかった人たちが、いつの間にか自然に声をかけ合っていたり、
一緒に何かをする中で本音が出て、ぐっと距離が近くなったり。
「あ、なんかいい関係になってきたな」って感じる瞬間に立ち会えると、
すごく嬉しいです。
もちろん、毎回そんな余裕をもって見ているわけではなくて、現場では
普通にあたふたしてます(笑)。でも、人が夢中になっている姿や、人と人の
関係が少し動く瞬間を見ると、「この仕事やっててよかったな」と思います。
質問3)森林文化アカデミーに入ったきっかけ
アカデミーに入る前は、一般企業で20年間働いていました。
仕事にも慣れ、それなりのポジションになった頃、ふと「定年までの折り返し
地点なんだな」と思ったんです。
「この先も同じような20年を過ごしたいのかな」
そう考えたとき、せっかくの人生なら、もっとわくわくして過ごしたい。
食べていくためだけではなく、「人生をかけてもいい」と思える仕事をしてみたい
と思うようになりました。
もともと心理学やコミュニケーションにも興味があり、登山やトレイルランニング
など自然の中で過ごすことも好きでした。そこで森林文化アカデミーを知って、
「森林環境教育って、人のことも自然のことも両方ある。これ、いいじゃん!」
と思いました。さらにホームページの教員紹介でナバさんを見て、
「え、こんな人が先生なんだ!面白そう!」と衝撃を受けました。
オープンキャンパスで実際に会ったら、やっぱり魅力的な人でした。
20年勤めた会社を辞めるのは大きな決断でしたが、
最後は「ここで挑戦しなかったら後悔する」と、
自分のわくわくする直感を信じて受験しました。
質問4)アカデミーで得た学び、印象に残っていること
今の自分につながっている大きな出会いが二つあります。
ひとつは「もりもりキャンプ」です。学生だけでなく、卒業生やボランティアなど、
年齢も仕事も違う人たちが集まり、それぞれが自分にできることを全力で楽しんでいる。
肩書きや年齢に関係なく、みんなでひとつの場をつくっていることが、私にはとても新鮮でした。
キャンプ自体は、暑い、寒い、眠い、そして子どもは元気!かなり大変です。
それなのに、最後に楽しそうな子どもたちや保護者の方の顔を見ると、
「こんなに大変なのに、なんでまたやりたいんだろう」と思うくらい満たされる。
不思議な場所でした。

もうひとつが、プロジェクトアドベンチャー(PA)との出会いです。
企業研修で、参加者が笑いながらも真剣に意見を出し合い、協力して課題に向き合う姿を見て、
「世の中の会社がこの研修を受けたら、もっと楽しく働けるんじゃないか!」
と本気で思いました。
PAで特に惹かれたのは、挑戦するかどうかを自分で選び、
その選択を尊重する「チャレンジ・バイ・チョイス」と、
自分も相手も大切にする「フルバリュー・コントラクト」という考え方です。
会社員時代に「こんな職場だったらいいのに」と思っていたことと重なりました。
そして、ファシリテーターが答えを教えるのではなく、
その体験をどう受け取るかを本人に委ねることにも惹かれました。
人を変えるのではなく、その人自身が感じ、気づき、選ぶことを支える。
実際にやってみると本当に難しいですが、その瞬間に立ち会えることはすごく幸せな瞬間です。
もりもりキャンプとPAとの出会いは、今の私の大きな原点です。

質問5)今の仕事をしていく上での「モットー」。これからこの道を目指す若者へのメッセージ
私のモットーは、
「自分のことも、相手のことも大切にする」
「自分にできることは、全力で楽しんでやる」
です。
どちらも、アカデミーで出会った人たちから教えてもらったことです。
とはいえ、いつもできているわけではありません。
悩むし、落ち込むし、「あれでよかったのかな」と反省することもしょっちゅうです。
だからこれは、できているから掲げるモットーというより、迷ったときに戻ってくる原点です。
私は40歳近くになって、それまでとは全然違う世界に飛び込みました。
一人では無理だと思っていたMICの法人化も、仲間がいたから「やってみよう」になりました。
全部できなくてもいいし、一人でできなくてもいい。自分が「なんか面白そう」「やってみたい」
と感じたことを大事にして、自分にできることを楽しんでやってみる。
そんな人たちが集まって、それぞれが自分のわくわくする方へ進んでいったら、
なんかハッピーな世の中になるんじゃないかなと思っています!
