海外連携

海外連携成果を授業や県民講座に反映

ロッテンブルク林業大学との教育連携をはじめとする海外連携の成果を随時授業内容に反映させ、教育の充実を図っています。

グローバルな視点で物事をとらえ、森林、林業、建築、暮らしを考えることに深みを与えています。

海外連携で得られたいくつかの知見を紹介します。

 

林業分野
薪やペレットなど木質資源の利用がドイツでは盛んです。研究も進んでおり、灰が高温になりガラス化して設備に悪影響を及ぼすのを防ぐ方法や、
薪やペレットの燃焼時にPM2.5といった微粒子を極力排出しない構造のストーブを開発したり、様々な研究が産学官連携で行われています。(杉本)

林内にある丸太を掴んで荷台に乗せるためのグラップルが装備された8輪駆動のフォワーダと呼ばれる運材車です。土壌攪乱を抑えるため、極寒期のマイナス10℃で作業します。
平地ばかりではなく、山の斜面を下方向へ移動しながら丸太の集材も行います。
スリップしないようにタイヤにはチェーンを巻き、さらに、車体の広報からワイヤロープを出しながら、丸太を集めていきます。
まるで蜘蛛がお尻から糸を出して、身を支えながら作業しているようでした。(池戸)

 

森林環境教育分野
ドイツの森林と河川の関係や、農林業のあり方、自然とのつきあい方を日本と比較し、生態系サービスの視点から森林生態系を論じる授業に活かしている。国土面積や人口、GNPに至るまで似通っているポイントの多い両国ではあるが、自然環境や根底に流れている自然観はドイツと日本で異なっており、自然への向き合い方を考えるきっかけとして重要な示唆を与えてくれる。(柳沢)
森林立地を学ぶ授業においてドイツと日本の森林やその立地を比較することにより、日本の地質・地形・森林がいかにダイナミックに変化しているか、そして日本列島で災害が多発するのはなぜなのか、という問いに答えることが可能である。(柳沢)

 

木造建築分野
ドイツ木材の使われ方 ドイツでは古い建物や高層の建物にも木材が多用されており、その利用の特徴をまとめ、木造建築計画の基礎で活用。

ドイツは木材の生物劣化を引き起こすシロアリや腐朽菌が少なく木材を屋外に使いやすい環境にあるため、そのままの使用形態では難しいが工夫によって、参考になる例が多数ある。(辻)

ドイツのeバイクステーション ドイツの自然エネルギー利用の事例を環境性能設計の授業で活用。

写真はレンタルのeバイクステーションで、太陽光発電で自給してエネルギー供給をしている事例。
これ以外にもシェアカーや路面電車など公共交通網の整備が非常に参考になる。(辻)

統一感のある街並み 建築生物学の授業で、ドイツの素材や造形の扱いを紹介。

ドイツの町並みの美しさの秘訣は、地域で採れる素材で統一され、建物形状が整っているため。電線の地中化や緑化も適切に行われている事例。(辻)

ドイツBW州の非住宅建築物の木造化の事例として、視察した建物を紹介。
製材、集成材など、様々な木質製品を使用し、工夫を凝らして建設されている。(辻)
ドイツのホームセンター ドイツでの建築事情を木造建築計画の基礎で紹介。

日常的なメンテナンスやDIYの習慣、バイオマスの活用など、日本も見習うべきヒントがいろいろ見えてくる。(辻)

ピュアウッド 建築生物学の視点から、VOCに配慮し接着剤を使用しないマッシブな木材の構造物の紹介。

ドイツでは建築で一般的に使用されるブナ材のピンで固定され、接着剤を使用していない木の塊で、断熱や構造、遮音などの機能を持たせた事例。(辻)

ウッドファイバー ドイツBW州の中堅ビルダーの工場視察の事例を紹介。

プレファブ住宅でもしっかり断熱が施され高断熱が普及している。
使用している断熱材は木の繊維のウッドファイバー。(辻)

プレファブ工法 ドイツBW州のプレファブ住宅の現場を紹介。

工場でできる限り完成品として作り込み、現場での作業を極力減らす工夫がなされている。

雨の多い日本でも有効な工法であるが、大型車両が横付けできない交通事情もあり、普及の検討が必要。(辻)

パッシブハウス ドイツ・フライブルク市のプラスエネルギータウンの視察の際のエネルギー実績の紹介。

学生に実際のエネルギー使用量を計算させる中で、海外に実例も紹介している。(辻)

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