「魂の種子~足ルヲ知ル」

F019松井勅尚

2011年3月11日の震災は、日本人の心に、改めて生死について問いかける時間となった。表現者として、生と死をどうしても表現したい想いをトチの白さと鉛の黒で提示した。鉛は琳派が硯箱等に好んで利用したマテリアルである。違い棚は、生活空間で美を楽しむ装置である。モノが置かれて完結するよう作られた什器である。そこに飾られた2つのオブジェをどのように見つめるのか?人の心が決めるのである。

禅のことばである「知足」をタイトルに頂き制作した作品である。

1200×1800×400

ヒノキ、トチ、鉛

第58回一陽展(国立新美術館)

 

CIMG6982