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ものづくり講座

 和の研究をベースに確かな技術から創るかたち、伝える力

 ものづくり講座では手工具や機械を使い、暮らしの小物から家具に至るまでの 木工全般を学びます。これからのつくり手には、森の恵みを生かし、伝統や文化も踏まえて新しい発想でものをつくる技術と、ものに込められた価値を分かりやすく伝える技術が求められます。
 また木と触れ合い、豊かな暮らしや環境づくりを目指す「木育」と呼ばれる活動にも、木工技術者の活躍の場が広がっています。こうした技術を身に付け、社会の新しいニーズに応えられるものづくりを目指します。

 グリーンウッドワーク
伐ったばかりの生の木を人力の道具で削って椅子や器をつくるのが、グリーンウッドワークです。子どもやお年寄りにも安全に楽しめて、環境にもやさしい木工として注目されています。これを授業に取り入れているのは全国でも森林文化アカデミーだけです。卒業生や地域の人達でつくるNPO法人グリーンウッドワーク協会と共同で、森の手入れと組み合わせたものづくりの講座を開発したり、障がいを持つ子ども達に木工体験を提供するなど新しい試みも行っています。
 木育のための教材開発
アカデミーでは卒業生と連携し、地元の保育園幼稚園の協力のもとに、全国で初めて就学前児童及び保護者に対する「木育カリキュラム開発」を推し進めています。写真は、コミュニケーション力を育むことを目的とした、年少児のための夏の教材「水の積み木」です。木でつくる教材開発には、確かな木工技術と木と樹の知識の習得があって初めて可能となります。森林率82%の岐阜県では、森と人との良い関係を取り戻すために、木育の活動が広がりつつあります。
 森づくりにつなげるものづくり
写真は、ある椅子とその材料となった切り株の前での講義です。この場面が象徴するように、アカデミーでは、地元の森林や木材業とのつながり、地域材の状況といった足元から体験し、その制限を特質として価値付け直しながら、木を使ったデザインのコツ、木工の技術を生かすことを学びます。
 私のものづくり

九期生 松田浩嗣

私は、二年次の課題研究として美濃市の保育園で「木の椅子作り講座」を実施している。今の子どもたちは木に触れる機会がないため、そのきっかけをつくりたいという思いから講座に取り組むことを決意した。私も子どもの頃に木の椅子を作るという体験を通して木の魅力を知ったので、この講座を通して子ども達はもちろん、関わっている大人の方々も木のことを知り、木の文化を再認識してくれればと願っている。
この講座は、アカデミーの授業で体験講座のスタッフをした際に「作るだけで終わらずに伝える活動もしていかなければならない」と思うようになったことから開催を決めた。このことは知識や技術だけでなく、様々な経験ができるアカデミーだからこそ気付けたことである。
ものづくり研究会は、様々なものづくりの形を知れる場である。日々の制作活動、ならびに伝える事を学ぶワークショップ活動、さらに多方面で木・ものづくりに携わる方々との出会い。私はアカデミーで学ぶ事で視野が広がり、自分のものづくりの幅を広げることができた。今後も作るだけでなく伝える活動にも力を入れ、私の作りだす“もの”と伝えたい“木の文化”を社会に向け広く発信していきたい。

  私は土地と人のつながりを大切にし、それを未来へとつないでいける人になりたいです。 漠然とした想いではあるが、大学で建築の勉強をしていた私はそれを“森とつながる木の住まい”の提案を通じてできるのではないかと考え、森林文化アカデミーへ入学しました。
 森林文化アカデミーでは、森の「樹」から材料の「木」、材料の「木」から建築空間になるまでを、体験を通じて学ぶことができます。山に入って樹を植えた事・木の伐採・搬出に立ち会えた事・製材・加工を自らの手で行えた事は、“森とつながる木の住まい”を考える上でとても重要な体験となりました。その体験から、木は反る・ひねる・割れる・腐朽する・劣化するなど様々な性質を知る事が知ることができたからです。
 木の性質や特徴は知れば知るほど面白く、卒業するまでにより深く勉強したいと思っています。
 そして、卒業後はアカデミーで得た知識や技術・感覚を生かして、“森とつながる木の住まい”を提案できる設計士になる事・土地と人のつながりを大切にし、それを未来へつないでいく事に力を注いでいきたいと思います。

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